ORはとても魅力的なツールだが、難解な数式が出てきて、途中で断念してしまう人が多い。
本書は、網羅的に内容を扱っており、例題も身近なもので、数式もほとんど出てこないので、はじめてORに触れる人でもスイスイと読めてしまう。比較的新しい本であるのも嬉しい。
各章末には例題がついており、巻末に詳しい解説があり、教科書+参考書といった使い方も可能である。
まずORは何か、を知りたい人は、最初に読むのに適した1冊である。
ただし、全体を概観した内容なので、各分析を詳しく知るためには、より上級のテキストへと進む必要がある。またあくまでも教科書なので実用的ではなく、「すぐにORを実践したい」人には不向き。
教養のため、ORの論理的な考え方を身に付けたい人、には向いている。
なお、非常に誤字・間違いが多いため、注意が必要。
著者のHPで正誤表が公開されているので、必ず照合しておいた方がよい。
http://www.bunkyo.ac.jp/~nemoto/book/or_nyumon/teisei20081110.pdf