スペイン語をマスターする上で最大の関門は接続法ではないでしょうか。入門書の類いの中にはこの大きな壁ともいえる接続法を端折るか、全く扱わないものもあるほどです。
接続法を作るためにどのように動詞を活用させるべきかという点もさることながら、そもそも接続法はどういう時に用いるべきものなのか、私もその理解がなかなか至らず、激しい焦りを感じたものです。
接続法を「理解をする」ために役に立った文法書は確かにありました。しかし接続法を「使いこなす」にいたる学習書はなかなかありませんでした。
そんな2003年、NHKラジオスペイン語講座が「接続法をマスターしよう!」という応用編を半年に渡って放送することを偶然知りました。そしてこの半年の学習が私の接続法運用能力を飛躍的に高めてくれたのです。この講座のおかげでスペイン語は実に豊かな表現ができる言語であることを知り、ますますこの言葉への愛情が沸いたほどです。
本書「入門を終えたら接続法を使って話そうスペイン語」は、私を大いに助けてくれたあのラジオ番組のテキストに加筆修正をほどこしてまとめた一冊なのです。
様々な場面で用いられる接続法の用法をひとつひとつ丁寧に解説し、なおかつそれぞれの用法に例文を豊富に掲載しているので、文法的のみならず感覚的にも接続法が身につけられる構成になっています。
2枚組み付属CDはスペイン出身の男女2人が掲載例文を読み上げています。女性の吹き込み者の読み上げスピードは少々速い気がしますが、ある程度スペイン語に耳が慣れた後の、まさに「入門を終えた」学習者向けに作られたものであることを考えれば問題のない速さといえます。
私は、かつて暗記した例文の数々を本書の中に懐かしく眺めながら、あの優れたラジオ番組が放送を終えた後もこうした形で多くのスペイン語学習者を助けていくのかと思うと、いま喜びで胸が熱くなっています。