本書は大学入試用の英語構文集である。著者によると、重要な英語構文は九九のようなものであるという。わずかな九九を暗記するだけでスピーディーに英語を処理することができるようになるというわけである。詳しくは本書のINTRODUCTIONを参照していただきたい。英語学習の王道は英文暗記であることが説得的に説かれている。
大学入試用の構文集は他にもたくさん出版されているが、様々な観点から考えると、本書が一番優れていると思われる。本書の特徴を4つ紹介したい。
1.重要構文や熟語が赤色で書いてあり、付属の赤シートで隠せるようになっている。対応する日本語訳の方はゴシック体になっているので、構文・熟語のみの確認も容易である。
2.「本編」と「演習編」に分かれており、「本編」で単元別に学習した構文が、「演習編」では別の英文で、しかもランダムに復習できるようになっている。問題の形式はカッコの穴埋めで、解答はすぐ横に書いてあるが、これも赤シートで隠せるようになっている。
3.索引が充実している。赤字で書いてある重要構文や熟語だけでなく、各英文に盛り込まれたその他の熟語や語法、それに「付帯状況」のような文法用語も載っている。
4.付属のCDが「日本語→英語」の順に読まれているので、大学入学後も瞬間英作文の訓練に使える。
どうしても540文が多すぎると感じる方や英語が苦手な受験生には、以下の二冊を勧めておこう。索引はないものの、なかなかの良書である。
安河内哲也『大学入試超頻出英文ハイパートレーニングBEST300』(桐原書店)
永田達三『英語重要構文400』(東進ブックス)