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入管戦記
 
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入管戦記 [単行本]

坂中 英徳
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

反骨の官僚“ミスター入管”初めて語る!国境に臨む「門戸」に立つと見えてくるこの国の珍事件、怪事件、難事件の真相。
1971年の春、25歳の私の目の前に、ひとりの少年が立っていた。少年は、14歳の誕生日を迎えたばかりだった。私のところにくる前日の夜、突然、両親から、「おまえは日本人ではない」と告げられ、「在留」の手続きのため大阪入国管理事務所を訪ねてきたのである。私は行政官として、私の前に立った14歳の少年のために何ができるのか、そのことだけを考え、政策を展開し、その実現に努めてきたように思う。<本文より>

内容(「BOOK」データベースより)

反骨の官僚“ミスター入管”初めて語る!国境に臨む「門戸」に立つと見えてくるこの国の珍事件、怪事件、難事件の真相。

登録情報

  • 単行本: 262ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/3/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062128527
  • ISBN-13: 978-4062128520
  • 発売日: 2005/3/19
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 236,747位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
ここ数年の間に、入管は外国人排斥の方向に大きく舵を切った。送還拒否者の意識を薬物で奪った上での強制送還、布団で簀巻きにして無理矢理航空機に乗せる、といった人権侵害が横行し、収容施設内での暴力は日常化している。国連から難民と認定されたトルコ人を(難民条約に反して)強制送還したことは国際的非難を浴びた。こうした暴力的入管政策を推進した坂中氏が、退官を機に著したのが本書である。当然と言うべきか、闇の部分への言及は皆無であり、自己正当化に終始している。
 本書の内容は、1970年代の「坂中論文」に端を発する在日韓国・朝鮮人問題についての提言、最近の外国人「不法」労働者排除政策の正当化、の2つの部分からなる。在日韓国人問題に関し、その法的地位を高めるべきとする提言は(特に70年代には)画期的であり、ポジティブな評価を与えるべきであろう。当時はむしろ開明的でさえあった著者が、何故その後人種的純血主義に転じ、暴力的入管政策に傾いていったのかは謎である。
 本書で最も虚偽に満ちているのが、フィリピン人の興業ビザに関する部分である。著者は10年以上前からフィリピン人エンターテイナーの排除に執念を燃やし、最近、省令改正(事実上の入国阻止)を実現した。フィリピンパブでは売春が横行している、と述べているくだりは全く事実に反し、真摯に働く多くのフィリピン人を傷つけるものだ。フィリピン人を思いやった結果だと言うが、それなら入管でエンターテイナー達が受けた暴力的扱いは何なのだろうか?(私は、強制送還された人達への調査を行ったことがある。)入国を阻止されたフィリピン人と家族を待ち受ける辛酸を考えると、著者の罪は大きい。
 闇に包まれ、外部の査察を拒み続ける入管という組織、その中で著者が果たした役割とその影響について、事実にもとづく客観的な調査、分析が行われることを期待したい。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
骨太な本である。面白く読んだ。
現役の東京入管局長の著書である。
業務を通じてに入管の問題点をズバズバ指摘する様は痛快である。
入管業務に関心ある人はぜひ一読をお勧めします。
自画自賛の癖は免れないが小気味良い。
本書の提言で改善された点もあるが、大部分は変わってない。
著者の未来の提言は今でこそ再評価されるべきである。
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48 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は、著者の、入管職員として長年日本の外国人問題の現場での経験をまとめたものである。副題が示すように、外国人犯罪の取締への尽力、「日系人」の導入経緯とその後の問題、そして「在日」問題への政策提言とそれの実現が主な内容である。

評者は、著者を、入管政策の第一人者として高く評価してきたところ、本書では、著者のこれまでの取り組みと情熱が極めて分かりやすく述べられている。特に、外国人犯罪は、日本が多民族国家化への道を進むとすれば、国民の悪感情の増大につながり、その阻害要因になる意味で、徹底した取締を行っており、その体験談が記されているのは極めて興味深い。

また、「在日」問題については、著者の政策提言論文である「坂中論文」の誕生の経緯と、その後の展開が記されており、極めて興味深い。重要な点は、著者は、行政官として純粋に、当時の入管が回避してきた分野で政策提言を行い、結果的にそれが未来を見通したものであったため、「後から」採用され、実現してきたことだ。「在日」イデオローグの「坂中論文」へのアレルギー的反応に対して、著者も「自分の未来を決定できないもの」として批判しているが、まさにその通りである。

さらに著者は、今後日本が「人口減少社会」を迎える中で、移民政策の重要性が増す中、移民の「パイオニア」としての在日の意義を提唱している。これは評者もかねがね述べてきたことで、大いに賛同するところである。しかし、当の「在日」が一切こうした未来志向の方向性を打ち出せず、当事者ではない著者が「考えている」のは、ある意味で深刻である。

ただ、詳細には述べないが、今後の日本の移民政策を考えるに当たっては、問題のある箇所も多く、逆説的に、その課題が示されたといえる。評者としては、著者のこれまでの仕事に大いなる敬意を表した上で、その未完の仕事を批判的に継承する、という実に重要な課題が改めて明らかになった。

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