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安保徹・新潟大学教授が、現時点での「免疫革命」の実際について総括し、具対面については、安保教授の理論に基づいて自律神経免疫療法に取り組む三人の臨床医が、それぞれの体験と治療指針を執筆しています。自律神経免疫療法は、安保教授の理論に基づいて行われているものですが、特に定まったマニュアルがあるわけはありませんし、また、臨床医の方々一人一人が、それぞれのスキルと経験に基づいて、さまざまなアレンジを加えています。鍼治療だけに頼る医師はほとんどなく、漢方や温熱などの、さまざまな代替医療を、個々人の判断で組み合わせて施術しています。
また、こうした医師のほとんどは、現代医療を完全否定などしていません。西洋医学・現代医療のよいところを適宜取り入れながら、患者にとってもっとも効果的な医療を行っています。西洋医学を敵対的にとらえるのではなく、自律神経免疫療法をはじめとする代替医療と共存させることをめざしています。そのためには、自律神経免疫療法や代替医療の側も、経験的な治療、勘に頼る治療に偏ることなく、科学的に自らの治療方法を分析・発展させていくことが大切です。
免疫力も免疫療法も、決して魔法ではありません。免疫力をあげればすべてが解決できるわけではありません。一方、現代医学もまた万能ではありません。だからこそ、今必要とされているのは、免疫力を上げることで改善できることと、現代医学こそが得意とすることの接点を客観的・科学的に見いだし、そこから最良の医療を導き出すことです。それが、真の「免疫革命」なのです。
(本書より)
自律神経免疫療法も含め、リンパ球療法や、漢方薬、βグルカン(キノコなど)などの代替療法はみなバイオロジカル・レスポンス・モディファイアー(BRM)というグループの治療法です。これは、身体のなかの免疫を活性化する因子に働きかけるもので、いわばガンから生体側を守る治療法です。逆に、手術や抗ガン剤や放射線はガンを攻める側の治療法です。これら双方を相反するものとしてとらえるのではなく、両方をうまく組み合わせることが、統合医療のめざす道です。東洋医学と西洋医学の間を科学の言葉でつないでいけば、双方は理解しあえるはずです。
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だが、安保氏の優れているところは、つぎの点にある。
1)海外で定評がある 2)科学的に解説している(西洋医学の見地から)
3)単独で訴えるのではなく、味方の先生をつけている
4)患者に優しい理論である(共感を得ている)
5)そして「現役の医者」である
ことである。
したがって、バッシングをあったところで、かわせるのだ。
西洋医学のいいところは、急性の病気、ケガ、正確な診断に「強い」ところ
だ。これは、もともとの発祥は、ナイチンゲールが戦地で負傷した兵士を
看護したことや、病気の原因は「菌」としたパスツール医学から来ている。
一方、東洋医学は、もっと大昔からある身体を一個の宇宙、自然体として
見る考え方だ。
安保氏は、西洋・東洋のいいところミックスして説いているところが
とてもいい。
今回は、実践偏として、Q&A、共感を得ている医師たちの証言なども
もとに解説しているので、とても読みやすく、わかりやすい。
とかく西洋一辺倒の医師は、「最悪の結果」を推定して、告知するため、
とても患者にとって衝撃が大きい。だが希望的な見解も含めてこのように
説いてくれると、実際に治っていくこともあるのである。
ぜひとも読んで欲しい一冊である。
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