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ノドがいがらっぽい。これはウイルスが体の中で増殖を始め、インターフェロン(ウイルスの増殖をとめる物質)が出ているせい。NK細胞(ナチュラルキラー細胞)も働いて、入ってきた異物を殺しにかかっている。熱が出てきたら、マクロファージという細胞がよく働いた証拠。感染したり傷つけられた細胞を食べてしまう。それからT細胞(胸腺細胞)が働いて…。これ、「風邪をひく」という現象の免疫学的な説明。風邪は薬で治るのではなく、免疫が治しているのである。
この本は、サプレッサーT細胞の発見で世界的に知られる東大医学部名誉教授の多田富雄先生から免疫学の個人教授を受けたイラストレーターの南伸坊が、免疫のあれこれを得意のかみ砕いた表現でまとめたもの。免疫とはつまり、「異物に触れて体の反応性が変化する」現象の総称。それで病気を免れることができるが、逆にアレルギー症状に苦しむこともあれば、自分に対して抗体を作り攻撃を仕掛ける「自己免疫病」にかかってしまうこともある。免疫システムにとって、どうやって「自己」と「非自己」を区別するのかは死活問題。自己とは何か。そして、「非自己」を必ずしも一律に排除するわけではないという免疫の反応のしかた。この微妙なあいまいさもまた不可欠なものだ。あいまいだからこそ、しなやかで強靭な生命活動ができる。からだに精神が学ぶことは多いのだ。(家永光恵)
内容(「BOOK」データベースより)
病気の原因になる細菌が体内に侵入すると、体はそれらを攻撃する抗体を作る。そのしくみを利用したのが、ジェンナーの種痘。研究者達の奮闘はその後も続くが、やがて素朴な疑問にぶつかる。自分と他人はどうやって区別するのか?そもそも自分とは何か?免疫学の歴史、研究室でやっているコト、そしてエイズ治療など最先端の研究をやさしく楽しく勉強できる、人気シリーズ第2弾。
内容(「MARC」データベースより)
風邪を治すなど人体にとって非常に役に立つ免疫は、複雑であいまいで一筋縄ではいかない性質を持っている。「シンラ」誌上で免疫学の個人授業を受けた南伸坊が、イラストと共にそのふしぎさをまとめる。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。