この本は、サプレッサーT細胞の発見で世界的に知られる東大医学部名誉教授の多田富雄先生から免疫学の個人教授を受けたイラストレーターの南伸坊が、免疫のあれこれを得意のかみ砕いた表現でまとめたもの。免疫とはつまり、「異物に触れて体の反応性が変化する」現象の総称。それで病気を免れることができるが、逆にアレルギー症状に苦しむこともあれば、自分に対して抗体を作り攻撃を仕掛ける「自己免疫病」にかかってしまうこともある。免疫システムにとって、どうやって「自己」と「非自己」を区別するのかは死活問題。自己とは何か。そして、「非自己」を必ずしも一律に排除するわけではないという免疫の反応のしかた。この微妙なあいまいさもまた不可欠なものだ。あいまいだからこそ、しなやかで強靭な生命活動ができる。からだに精神が学ぶことは多いのだ。(家永光恵)
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5つ星のうち 4.0
免疫学素人が最初に読むのに最適,
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レビュー対象商品: 免疫学個人授業 (新潮文庫) (文庫)
免疫学の亜流(?)ばかりHPで見ている気がしたので、本当の免疫学を一度学びたいと思った。しかし、免疫学の教科書を読むのも難しいし、と思っていた時に、書店で免疫学者である東大医学部名誉教授の多田富雄に南伸坊が免疫学を教えてもらう本を見つけた。南伸坊の「個人授業シリーズ」の一つである「免疫学個人授業」だ。 エイズがどのように発生したか、風邪がどのように直っていくのかなどを免疫学の面から分かりやすく解説しており、読んでいて思わず「へ~」と何回も言ってしまうような本であった。免疫に出てくることば「リンパ球、顆粒球、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、Tヘルパー細胞」などなど色々な言葉についても分かりやすく解説してある。まあ読んだ後に忘れてしまう言葉も多いが。 200ページの薄い文庫本なので直ぐに読めてしまう。免疫学素人が最初に読むのに最適。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
とにかくわかりやすい。,
By ゆっきー (八王子) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 免疫学個人授業 (新潮文庫) (文庫)
免疫はなかなか難しい。しかし、この本では多田富雄先生と南伸坊さんの絶妙のやりとりで免疫学の基礎知識をわかりやすく学ぶことができる。わかりやすいけれど、決して内容を落としていないとことがすごい。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
免疫とは自己を認識するシステムだ!,
By antagata (千葉県鴨川市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 免疫学個人授業 (新潮文庫) (文庫)
多田先生の「免疫の意味論」も,文学的な香り漂う中で免疫を語る好著であったが,惜しむらくは,夢中で読んでも,あまり免疫全体がイメージとして記憶に残らない.その点,同じ内容を描きながらも,この本は,さらに実際的,具体的である.南 伸坊さんのとぼけた味も免疫を身近に理解する助けとなっていて good.
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