まずこの曲は一切の先入観を取っ払ったところで聴いて欲しい。
この曲は銀杏だけじゃなく今のロックシーンに於いても明らかに異質だ。
というかこんな曲は今までなかったとさえ思える。
それほど重要でシングルとはいえど、アルバムクラスのカタルシスを持っている。
この曲が凄い!と思ったのは10分あるからとか歌詞が切ないといった部分ではない
(もちろん10分のシングルもこんな突き刺さるような歌詞も十分異質だ)、
自分が凄いと思ったのは峯田和伸の「声」だ。
女性シンガーの中には情念によりインパクトを出す人がいるが、この曲に関しての峯田の声
はそれに匹敵するほどのすさまじい情念と切迫感を感じる。
「君の首を絞めていたよ」という時の張り詰めていて今にも崩れそうな声。
何度も、時に叫びながら歌われる「ひかり 君をつつめよ」「ひかり 僕を置いてけよ」
というフレーズの力強さ。
いわゆる「異質」というのは形式じゃなく精神から生まれる、という根本的な事実を
100%再確認できた素晴らしいシングルである。これは是非買ってじっくり聴いて欲しい。
ちなみに曲調的には最初アコースティック風で静かに始まり、
途中からどっしりしたロックサウンドに変わる音像になっている。
しかし、こんな曲を出してしまったんもんだから来るべきニュー・アルバムには
かなり期待してしまうなあ。個人的にこの曲はsyrup16gに於ける「リアル」に近い
エッセンスを感じた。まさに究極の一曲というか・・・凄いな、このバンド。