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光源 (文春文庫)
 
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光源 (文春文庫) [文庫]

桐野 夏生
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   桐野夏生の描く女性はカッコイイ。それも、絶世の美女や完璧なキャリアウーマンなどの、現実離れした格好よさとは違う。たとえば、『顔に降りかかる雨』(第39回江戸川乱歩賞受賞)と『天使に見捨てられた夜』の主人公である女性探偵・村野ミロや、『OUT』(第51回日本推理作家協会賞受賞)に登場する主婦・香取雅子。ときに大失敗を犯し、失態も見せる。しかし、彼女たちはその内に秘めているのだ。窮地に追いやられたときに取り乱さない冷静さを、どんなトラブルにでも果敢に立ち向かう豪胆さを。そんなヒロインたちに魅了され、桐野夏生ファンとなった読者は多いことだろう。本書にもまた、人間的な弱さを持ちながらも自身の人生を懸命に切り開こうとするひとりの女性が登場している。

   1999年に『柔らかな頬』で直木賞を受賞して以来、2年ぶりに発表された長編である本書は、映画作りの現場が舞台である。プロデューサーとしての名声を得るため映画の成功にすべてを賭ける玉置優子のもとへ、スタッフが集まった。昔の恋人を見返したい名カメラマン。自分は天才だと信じる新人監督。人気絶頂の二枚目俳優。かつてのアイドル。「いい映画を作る」の言葉の裏に、それぞれの思惑が錯綜し、衝突する。犯罪や事件性は皆無であるが、スポットライトを浴びたいと熱望する人間たちのしたたかな姿が淡々とつづられる本書は、光と影で描かれたサイレント映画のような深い味わいが感じられる作品である。(冷水修子) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

出版社/著者からの内容紹介

こんな奴ら見たことない!
映画撮影とは、監督、カメラマン、プロデューサー、俳優が各々の思惑と事情を抱えてぶつけ合う光の乱反射。直木賞受賞後長篇第一作

登録情報

  • 文庫: 432ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/10/11)
  • ISBN-10: 4167602059
  • ISBN-13: 978-4167602055
  • 発売日: 2003/10/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 江口哲学 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
魅力溢れる登場人物やドラマチックな展開があるわけでないが、読み出すと途中でやめられなくなる作品である。ある映画の製作過程が、カメラマン、プロデューサー、監督、出演者などの視点から描かれている。誰もが自分の仕事に誇りと情熱を持ち、より良い作品を作り上げようとしているのだが、逆にそれが様々な軋轢を生む。これは映画製作にとどまらず、人間社会全般に言える普遍的な問題なので、この作品に没頭してしまったのかもしれない。実際の製作現場がどんなものか、私には知る由もないが、ここに書かれたことを参考にして、いろいろな映画の舞台裏を想像してみるのも楽しい。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yuishi トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
やり手の女性プロデューサーは、脚本を持ち込んだ映研あがりの青年を監督に抜擢し、低予算の映画作成始める・・。撮影監督、カンヌも狙えると言われる有名男優、元アイドルあがりの女優・・・
それぞれに事情を抱え、参加する面々・・・。
解説に「誰も読んだことがない小説」とある。確かに誰も読んだことがないであろう、後半の展開は想像を超える・・・。ただしほめ言葉ではない。
表紙や奥付の作品紹介から受ける印象とはだいぶ異なるストーリーだ。前半には映画作りの様々な事柄がちりばめられ、興味深い・・。登場人物たちの間で何度も交わされる映画談義は著者の好みだろうか?
小説としての構成はともあれ、最後まで読んでしまったのも確か。でもそれだけに、あの展開はないだろう・・と思う。
蛇足だが奥付の作品紹介はひどい。あげくは「逆プロジェクトX」といった表現は、文章を扱う編集者の表現としていかがなものかと思う。
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
光源 2004/2/15
形式:文庫
 ただ淡々と映画を制作する話。こうもリアルに書いてはいるのだが、あまり好きになれない。

 藪内の持っていた叔父の古い写真をもとに映画を作ることに。その藪内は監督。優子のプロデュース。有村のカメラマン。主演俳優は今売れている高見。共演はヌード写真集で売れている元アイドル佐和。撮影は順調に進むかと思われたが。

 淡々に撮影の情景を順を追って書いている。高見は自分の思い通りにいかず降板を持ちかけたり、藪内に殴られたり。有村は佐和に特殊な感情を抱いてしまったり。優子は怒ったり。多視点から見る撮影の様子は一人一人の思いとは全く違うもの。それが当たり前のようにストーリーは進む。ストーリーというが、殆どシナリオはない。心理描写や人物造形もよく感情移入はしやすいが、ストーリーに深みはなく、やや物足りなかった。

 かつて誰も読んだことのない小説。そういう風に言われているらしいが、確かにこういう小説は読んだことがない。展開は読めなく、小説は終わってもストーリーが終わった訳じゃない中途半端な小説。結局どうなっていったかは読者に任されるのだろうか。リアリティが面白く早く読めたが、本作は良作とは言いにくい。

 勿論意見は別れるだろうが、好きになれない桐野小説であった。

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投稿日: 2009/1/13 投稿者: 鷺坂判内
個人的には好きな作品です。
この小説は桐野氏の転機に書かれたものだと、個人的には思っています。
柔らかい頬で培ったモノローグを挟むおなじみの描写を入れつつも、... 続きを読む
投稿日: 2008/3/19 投稿者: マジメル
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投稿日: 2007/6/10 投稿者: oasis
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投稿日: 2007/4/12 投稿者: りあるあのにます
極めて桐野氏らしい秀逸な作品
本作はミステリーではありませんが、一級のエンタテイメントでかつ、深い人間洞察が含まれています。それ故に桐野氏の持ち味も充分に生かされた作品になっています。続きを読む
投稿日: 2006/10/28 投稿者: yukimaru
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投稿日: 2006/9/19 投稿者: 亀吉
人間臭い
 動作とか会話の外表現よりは、心情とか思考の内面表現が多い、

桐野夏生さんっぽい本。共感が持てる汚さが読んでて楽しい。... 続きを読む
投稿日: 2006/6/25 投稿者: bak
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ひとつの映画製作にかかわる人々の、欲望の交わる顛末記である。私自身は映画製作にはまだ『夢』を持っているほうなので、このような物語は、心理の駆け引きやら打算やらを垣... 続きを読む
投稿日: 2005/8/15 投稿者: くま
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