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光市事件裁判を考える
 
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光市事件裁判を考える (単行本)

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商品の説明

内容紹介

裁判は、弁護活動のあり方、被害者問題などを問うものに発展している。しかし、何が争われているか正確な報道がなく混乱している。争点を整理し、この裁判の真相に迫る。


内容(「BOOK」データベースより)

「光市母子殺害事件」裁判は、裁判員裁判の実施前の大試練である。佐木隆三・毛利甚八・綿井健陽各氏らが、事件・裁判を読み解く。

登録情報

  • 単行本: 168ページ
  • 出版社: 現代人文社 (2008/1/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4877983589
  • ISBN-13: 978-4877983581
  • 発売日: 2008/1/29
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 まずが読んでからあなたが考えてください。, 2008/5/18
この本は、結論を決めうちせず事件をできる限り客観的に捉えようという姿勢が感じられる。冒頭の座談会では、法律の専門家のうち、元裁判官、学者、そして被告弁護団の各者がそれぞれの立場で述べており事件の問題点を整理できる。裁判員制度スタート前夜にあたり、検察・裁判所がどのようなことを考え、そのことが本事件に与えた影響、それに対する弁護団の対応の軌跡、それに対するマスコミとの攻防の内容について理解できる。次に4人のジャーナリストの意見が続き、最後に事件についてのQ&Aの解説で締めくくっている。特にジャーナリズムの公平性の観点から、綿井健陽氏のご意見を参考におすすめしたい。その上で読者各々がこの事件についての評価の見直しをして頂ければよいと思う。全体的に本事件の概要、論点、全体像についてコンパクトに把握できる本だと思う。
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71 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 1億総遺族、で本当によいのだろうか, 2008/4/24
問題となった被告少年の手紙は、拘置所で知り合いになった文通相手の少年Aの背後に検察がおり、挑発して書かせたものだ、という話は初めて聞いた。かなりインパクトのある主張だが、マスメディアはこれからも一切取り上げないだろう。
なぜなら、マスコミ報道の出発点は本書で綿井が指摘しているように「遺族男性の感情」であるから。遺族感情として死刑を選択すべし、と訴え、それが現実の司法や世論を動かし、今や被告生命を奪う判決がほぼ確実なものとなった以上、被告を死刑に処すべき憎むべき人物として造形することは半ば義務のようにして男性の上にのしかかっているのではないかと推測する。死刑という形で人の命を奪うからには、被告のかわいそうな生い立ちなどは下した判断に疑念を生じさせる余計な要素でしかないのだから。
彼の感情にフォーカスするマスコミもまた、同様の視点しか提示し得ない。当然その視点は主観であり、客観的な事実とは微妙に異なる。もしかして、というわずかな視点のずれさえ、「遺族感情を考えろ」の声の前にかき消される。
国民総遺族ともいうべきこの状況は、弁護士の弁護活動にさえ「国民の理解」を強制することを疑問視しない態度を醸成する。
本書の中で佐木隆三は「被告人は大弁護団に頼るのではなく、心の底からわいてくる言葉を明かすべきだった。そうして「生きて償いたい」と訴えれば、人々の魂に響いたかもしれ」ないと主張する。一見ヒューマニティ溢れる言葉のようだが、よくよく考えてみれば真実を追究する司法の場を時代劇のお白洲と同一視し、「人々」の中におそらく含まれるだろう佐木自身の観客としての好奇心を「魂」等と美化して、「命乞いをして感動させてくれ」とのたまう臆面もない主張である。この貧しさ、卑しさに気付かせてくれた点でこの唯一違和感を際立たせる一文をあえて挿入した編集者の意を買いたい。
事件がおこるたびひたすら遺族感情をクローズアップし、視聴者が、国民がその感情と同一化するというこの流れは、いつの日か何か大きな過誤が顕になるまで、変わることはないだろう。
それにしてもいつから日本人は感情を理性のはるか上におくことをよしとするようになったのだろうか。
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14 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 テレビというメディア, 2008/6/29
光市事件に限らず、われわれ一般人が事件や裁判に関して得ることのできる情報は限られている。テレビというメディアが巨大化している現代において、その影響力の強いメディアが扇動的で偏った報道をしているとしたらどうだろうか。光市事件裁判に関して、特にそう強く感じざるを得ない。テレビがあえて伝えてこなかった客観的な事実の一端がこの本には書かれている。裁判員制度が導入されようとしている今、一億総被害者意識で事件を感情的に読むのではなく、客観的な事実を冷静な視線で見つめることがよりいっそう求められているような気がする。その点において、この書物は考える材料を与えてくれた。
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