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光の場、電子の海―量子場理論への道 (新潮選書)
 
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光の場、電子の海―量子場理論への道 (新潮選書) [単行本]

吉田 伸夫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

量子場理論―それは量子力学の完成形である。物理学専攻の大学院生にとってさえ理解が容易ではないこの超難解な理論を、本書はあくまでも一般読者のために解説してみせる。20世紀の天才科学者たちは、いかにして「物質とは何か」という謎を解き明かしたのか?その思考の筋道が文系人間にも理解できる画期的な一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉田 伸夫
1956年、三重県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院博士課程修了。理学博士。専攻は素粒子論(量子色力学)。東海大学、明海大学で非常勤講師をつとめながら、科学哲学や科学史をはじめ幅ひろい分野で研究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/10)
  • ISBN-10: 4106036223
  • ISBN-13: 978-4106036224
  • 発売日: 2008/10
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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By ゆきむら ふじみ トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
前期量子論から量子電磁気学までの場の量子論を原論分に即して、その当時の物理学者の試行錯誤を紹介しながら解説している珍しい本です。素粒子論や標準模型に着いては、最後にさらっと紹介されているだけです。
 ボーアの量子論がめちゃくちゃであるとの指摘や、アインシュタインの影響力や凄さ、パウリ、ハイゼンベルク、ボルン、ヨルダン、ドブロイ、シューレーディンガー、ディラックなどを夫々の発展のキーパーソンにおいての解説など、日本人の書いた解説書では新鮮です。ちょっと残念なのは、登場する日本人が、湯川と朝永だけなので、日本での研究の流れとして、石原、仁科、菊池を登場させてほしかった。
 複雑な数式は無いのですが、記号はたくさん出てくるので、なれていないと難しく感じると思います。かけ算だけとはいえ、記号の意味や関連性を理解しないと、意味が伝わらないでしょう。一般の読者を想定しているという面では、不親切です。もちろん理工系の学生が読むのには適していると思います。面白みの無い教科書や講義に出会った人は、本書を読めば新鮮な気持ちになるでしょう。最近は、ロボット工学など量子力学を勉強しない工学部が増えているそうですから、不幸にして量子力学の無い学科に進学した人には勧めたいです。
 前書きの「はじめに」の末尾にある「量子場の理論は難解である。だが、その内容をある程度まで理解したとき、人は驚きと喜びを禁じ得ないだろう。世の中には、不確定性原理やシュレディンガーの猫といった話題を取り上げて、量子力学の不思議さを吹聴する書物が少なくないが、量子場の理論を学ぶと、そうした軽薄な騒ぎに巻き込まれることが恥ずかしくなるだろう。この理論は、それほどにも深遠である。」というところにも、著者の意気込みと自信が現れています。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ちまたにあふれる量子論の啓蒙書とは一線を画した 「場の量子論」 発展史。
本書の特長は2つあります。
1つは歴史的な原論文を読みこみ、量子論発展当時のようすをリアルかつ綿密にとらえていること。
2つめは、簡略化した数式をもちいることで、量子論のポイントとなる考え方を一般の人たちにも直感的にわかるよう解説している点です。

アインシュタインの光量子仮説の論文には、当初プランクの定数hが使われていなかったことや、ボーアの論文が思考のつぎはぎ状態であまり美しくないことなど、一般の解説書には記載されていないような話も本書には述べられています。
そのため、量子論発展の経緯だけではなく、当時の研究者たちの人間模様や現場の雰囲気などが伝わってくる内容となっています。

量子論の発展にかかわったあまたの天才たちの中でも、とびぬけた光彩を放つのは、やはりディラックとパウリでしょう。
気むずかしく無口な孤高の天才ディラックが、つぎつぎと斬新なアイデアをくりだし量子論を牽引する一方で、膨大な学識と洞察力をそなえた辛辣な批評家パウリは、さまざまな批判的立場から精力的に量子論の改良をおこなっていきます。

とくに、ディラックがパウリのスピン表記を踏み台にして、相対論的な波動方程式(ディラック方程式)をみちびきだすくだりは圧巻。
ディラックの発想のプロセスを、(一般むけに簡略化した)数式のかたちで説明してくれているため、新たな方程式を見つけだすディラックの興奮が、こちらにも伝わってくるような臨場感あふれる解説となっています。
自信家のパウリがディラックの論文に目をとおし、さぞや大きな衝撃を受けただろう光景までが目に浮かびました。
パウリといえば、21歳という若さで書いた 「相対性理論」 の学術的な解説でも知られた、相対論の第一人者であり、いわば得意分野でディラックに水をあけられたかたちとなったからです。
(ちなみに、朝永振一郎博士も 「スピンはめぐる」 の中で、ディラックはパウリのスピン表記を参考にしたのではないかと推測しています)

もっと専門的な量子論の歴史を読みたい方には、高林武彦 「量子論の発展史」 もオススメです。
ディラックの伝記はこちら 「量子の海、ディラックの深淵――天才物理学者の華々しき業績と寡黙なる生涯」。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kojiro
形式:単行本
創始者の論文や書簡を読み込んだ上での著作であり迫力がある。
特に、「ディラックの量子条件」から始まりディラック方程式→量子場→ヤン・ミルズ理論
に到る後半部分は、式の次数や行列の成分数の整合性を用いスムーズに展開されており何度も読み返した。
筆者が繰り返し使う「量子論的なバネの振動」「バスタブの中の定在波」のイメージは
すぐには納得できないかもしれないが、自分なりに考えることによって日常の現象を
見る目も変わるのではないかと期待している。
事項索引はないが、気にならなかった。
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ボーアの原子構造論文はムチャクチャだった!
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「粒子の量子論」から「場の量子論」へ至る、物理学者の悪戦苦闘
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おもしろい!
量子力学の勃興から始まり、最後には量子場の理論へと至る過程を、その創始者たちのエピソードをふんだんに交えながら極めてわかりやすく書いている好著です。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/12 投稿者: 研究する人生
一元論(パウリ)vs 二元論(ディラック)
マクスウェル的二元論 「物質は原子から構成されており、力は場によって伝えられる」... 続きを読む
投稿日: 2009/1/20 投稿者: 沈思黙考
数式が理解できればもっと面白く読めたでしょうけど・・・・
量子力学が完成してゆくまでの発展形成を、20世紀の有名な物理学者とその業績をつなぎあわせて解説をされています。最初に19世紀までの物理学の到達点の解説があり、そこ... 続きを読む
投稿日: 2008/11/17 投稿者: 街道を行く
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