ハンドフルート。彼らが街中で演奏を始めると、人々は驚いて足を止め、終わるまで帰らない。目を見開き、耳に神経を集中し、間奏中も拍手が我慢できない。
森君は音楽一家に育ち、東京音大を卒業、臼田君は同級生で伴奏科の大学院を卒業し、二人とも音楽とパフォーマンスの完璧な基礎を身につけている。ハンドフルートだけで十分なオリジナリティがあるのに、14曲中8曲が水晶のように、澄んで光り輝く自作曲というのも素晴らしい。
同梱されているDVDが面白い。彼らがこのCD発売記念コンサートを開いたおばぁちゃんの原宿こと、東京巣鴨・高岩寺でのライブと、本当の原宿近辺でのライブがイメージされている。唯一の難点はジャケットの字が薄くて小さく、老眼の始まった筆者には読みにくいことである。できればハンドフルートの奏法解説や彼らの経歴も入れて欲しかった。これらはネットを丹念に検索すればわかることではあるが....
これほど実力のあるChildhoodがオーディションを何度も落ちながらここまで来たとは信じがたい。それとも逆境のお陰で「今」があるのだろうか。CDには入っていないが、ライブに足を運んで、超絶トルコ行進曲(ピアニスターHIROSHIのようだ)、崖の上のポニョ、なごり雪なども聴いていただきたいと思う。