和モダンな家を建てようと色々な本を読んでいます。著者は自然素材を使って和モダンな設計をする建築家で、建築雑誌などでもよく作品を目にしていたので興味津々でした。
結果から言うと、この本はかなり参考になりました。
序盤に書かれている「見直しの住居学」は家の間取りを考える上でとても考えさせられる内容で、豊かな暮らしとは何なのか?を、まさに見直すきっかけを与えてくれました。私にとってはこの章だけでも読む価値が十分ある内容でした。
また、中盤の「定番素材」の紹介では、氏が長年の経験から「優れモノ」と太鼓判を押した建築材料が、建築金物から仕上げ材にいたるまで具体的にたくさん紹介されています。見ているとあれもこれも採用したくなってきて困るほどで、さしずめ良品カタログのようですが、非常に参考になりました。
終盤には、こだわりの家づくりをしようと思っている人がいだきそうな疑問がQ&A形式で書かれていますが、思わず「そうそうそれを知りたかったんだ」とうなってしまいます。
全体的に写真や図がとても豊富で、一項目につき2〜4頁と読みやすく、かなり専門的な事まで踏み込んで書かれているにもかかわらず、語り口が優しいこともあり、一気に読めてしまいます。
小難しい話しは一切なし。とにかく具体的で実践向きといえるでしょう。氏の設計した間取り図も結構紹介されていているのがポイントですが、欲を言えばもうちょっと図面が多かったらさらに良かったかなと個人的には思います。(欲張り過ぎかも…)
和モダンな家に限らず、建築家に設計を依頼しようとしている人や、工務店で家を建てようとしている人には特に役立つ本だと思います。