なぜこんなに心惹かれるのだろう...
なぜこんなに泣きたくなるのだろう...
Ceui(セイ)が紡ぐ儚げでありながら、高く飛び立って行く歌声と、
小高光太郎の確かな包容力と広がりを持ってキラキラと輝き放つ楽曲。
淋しい哀しいとただ叫んでいた心が、この癒しの波によって次第に洗われていく。
マキシタイトル「光と闇と時の果て」そしてc/w「心の翼」... 双方ともが、
まるで音楽という姿を借りた奇跡の結晶にも思えてくるのはなぜだろう。
その囁くクリスタルヴォイスと光のような楽曲の透明感に聴くほどに溶けていくよう...
これほどまでに心の貴さ、信じることの強さ美しさを、
音楽によって表現し尽くした楽曲に出会えたのは久しぶりかもしれない。
少し淋しげに曇った鈍色の空が、次第に晴れ間を見せていく前者。
そして過去も未来も越えて限りないその蒼穹(そら)を見遥かすような―、
かけがえのない心の真実を知る、どこまでも綺麗な響きを聴かせる後者と。
しばらく我を忘れ時を忘れ、ひたすらヘビロテの波間に飲み込まれる。
それは、まるで永遠に続いて欲しいとも思えるような瞬間の連続だ。
この確かな引力に抗えぬままに、本当の癒しとは何なのかと気付かされる。
それはただ静かな力強さ。今にも消え入りそうに壊れそうな、それでいて、
何ものにも揺るがない真実を纏ったヴォーカル。どことなく幼い頃の何気ない
幻のような思い出にも似た、この世界の感触。追いつきそうで追いつかない、
そんなもどかしさの中にあっても、必ず世界はそこで待っていてくれる。
自由はいつでも、自分自身の中で眠りから覚める瞬間を待っている。
これほどまでに心魅了させる、さりげなく確立した存在感を響かせる、
Ceuiという歌い手とその音楽の果ての果てまで旅してみたい衝動に駆られる。
そんな風に心から思わせる音楽と、ここでこうして出会えた"奇蹟"に感謝。
――きっと幼い頃夢見た「本物の空」は、どこかにまだ拡がっているのだと思う。
そんなことを信じさせてくれる、心が奏でる旋律の先に在る、まだ見ぬ"誰か"。
それは深い眠りから覚め、新しい自分自身に出会うような不思議な愛しい感覚。
優しく切なくあたたかい涙の温もりにも似た、その限りない歌声には、きっと翼がある。