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個人的には、「二十四羽の目撃者」がベストだと思います。この作品は、舞台がアメリカという事もあり、少しハードボイルドタッチで貫井さんらしくない(?)文章です。いつも貫井さんの文体は少し文章が固く(難しい2字や4字の熟語を使いすぎ?)、それにより緊迫感はあるのですが、少し流暢さに欠けると思いますが、この「二十四~」に関しては本当に楽しく読めました。初めて貫井さんを読まれる方には彼の魅力が集約された作品かなあと思ってます。
息子を誘拐され、誘拐犯になることを要求された親の孤独を描いた「長く孤独な誘拐」、貫井氏のほかの作品とは明らかに色の異なる軽妙なタッチで描かれた「二十四羽の目撃者」、表題作で、完全に「やられた」と思わされた「光と影の誘惑」、青春物語の色を漂わせる「我が母の教えたまいし歌」とそれぞれが貫井氏のそれぞれ異なった側面を見せてくれる。
貫井氏の作品は人を選ぶものも多いが、初めて読む。と言う人にはこの一冊を薦めたい。
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