テーマはズバリ、「光」。以前出版されていたものの改訂版で、高校生たちと編集会議を重ねた結果を反映してある。Newton別冊らしく、色鮮やかでわかりやすいイラストが満載されていて、興味を切らさず理解できるようになっている。
第一章 身近な光の現象:ダイヤモンドの輝き、青い空が夕方になると赤くなる理由など、身近な例を用いて、屈折、分散、反射、干渉、散乱の概念をやさしく説明している。
第二章 色とは何か:光の三原色と色の三原色。
第三章 光の正体:電磁波全般と光子の話。重要不可欠な概念を、イラスト中心に大変丁寧に説明している。Q&Aには、「透明マント」の話もあります。
第四章 光の世紀へ:レーザー、光ファイバー、ブルーレイディスク、光触媒、太陽電池の原理について説明しています。
第五章 驚愕の最先端研究:フェムト秒レーザの開発に貢献したエリック・イッペン教授と、光を自転車より遅くすることに成功したリーナ・ハウ教授のインタビュー及びその研究が紹介されている。
第六章エピローグ:江馬一弘教授のインタビューで光についての説明を総括する。
基礎から応用まで、章立ては適切で、わかりにくいところにはQ&Aを多く収録してある。光は多くの分野で活用されており、私たちの生活に無くてはならないものだ。このような質の高い入門書の存在は重要であり、今後も科学技術の進歩にあわせて適時改訂版を出し続けて欲しい。