林業といば、熱帯雨林の違法伐採のようなイメージもありますが、しかし本当の林業は持続可能で地域が活性化できる先進国の産業です。それを実現させているのがヨーロッパであり、ヨーロッパをロールモデルとして先進国型林業のエッセンスを抽出し、日本の林業に活かそうという本です。
国の施策から現場レベルまで多くの事例を通して、これからの日本の林業を探っていますが、現場レベルですぐ参考になりそうだったのは、
3「林業は低下した木材価格と、上昇を続ける労働費用と戦わなければならない」
10「地形が路網の配置と作業システムを決定する」
11「生産コストは稼働時間に反比例する」
14「更新には、自然のメカニズムを利用する」
16「森林認証は、事実上の世界標準である」
などです。
個人的に、筆者の相川さんのタイトルのつけ方が好きです。
断定的で、曖昧さがない。
各章の中身を見ても事実を積み重ね「なるほどそうか」と論理的に会得するところが多かったです。
「日本の林業はなぜ低迷しているのか?」
この問いに対して、相川さんは冒頭でこう答えています。
「マネジメントされていなしから」
なるほど。たいがいのビジネスはマネジメントされていれば成り立つと思います。いわんや林業をや。
2010年は「もしドラ」が大ヒットしましたが、こんなところにもドラッカー先生でした。
林業にマネジメントを!