私が大学の研究室で卒業研究をしていた頃、知り合ったOBの方を思い出す。なぜか意気投合し、頻繁に会ってさまざまに相談した。ときにはファミレスで明け方まで話すこともあった。そんな話の中で、大人の社会の一端を、背伸びして聞いていた。多くの気付きがあり、考えも変わっていた。彼がいなかったら、きっとその後、今の職業には就かなかっただろう。
就職から10年が過ぎ、起業はしなくても、独立して仕事をすることを期待されるようになった。状況が変わり、もう若手ではなく、リーダーになるべき歳になったと痛感する。そんなとき、やはり、少し上の先輩の話が聞きたい。そんな先輩がいたら好いなと感じる。この本は、そんな先輩の存在に似ている。様々な話を、少し背伸びして聴いているような気になる。
体系的な話ではないが、こんな語り口の教訓が、血となり肉となる。繰り返して同じ話を聴いていたように、折に触れて何回も読むのが良い。だから是非、手許において、頻繁に読むのが良いと感じる。私は、お勧めします。