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商品の説明
内容紹介
【TBS系「情熱大陸」(2010/10/03)で巽好幸先生が出演(予定)】 地球深部探査船「ちきゅう」、海底観測ネットワーク、地球シミュレータ、地球システム科学……時間的・空間的に大きく広がる地球の姿を、いかに高精度でダイナミックにとらえるか。最先端の観測科学から予測科学への展開を、第一線の執筆陣がやさしく紹介する。
出版社からのコメント
昨年の秋から、いよいよ日本が誇る地球深部探査船「ちきゅう」が、南海トラフ地震発生帯の掘削を開始しました。「地震の巣」を直接掘削して、海溝型巨大地震の発生メカニズムに迫ろうとするものです。紀伊半島沖熊野灘には、複数の地震計や高精度な水圧計をケーブルでつなぎ、リアルタイムで海底下の地殻活動を監視する海底観測ネットワークが計画中です。スーパーコンピュータ「地球シミュレータ」は、システム丸ごとシミュレーションや連結階層シミュレーションを可能とし、地球内部研究の進展を大きく加速しました。また、それらを有効に予測科学へと連結するシステム科学的な解析法の展開によって、新しい地球の姿と未来への予測が見えてきました。 現在まで日本が主導で繰り広げてきた先進的な巨大観測科学や、これから展開する高精度観測科学が、どのようなものなのか、そしてそれから何が得られるのかという最新の情報について、わかりやすく紹介するのが本書です。【担当編集者】
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形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
『地球深部探査船「ちきゅう」、海底観測ネットワーク、地球シミュレータ、地球システム科学―最先端の地球観測技術から予測科学への展開を第一線の研究者がやさしく紹介する』(本書帯より)
とあるのだが、この手の「やさしく紹介する」本がたいていそうであるように、本書もそんなに簡単にわかる本ではない。しかし、面白い本ではある。
構成は、4人の著者が1章ずつを書く形式をとっている。1章では、IODPに至る海底掘削の歴史とIODPの目的が述べられている。中でも「大陸地殻の形成過程」を解明するために、海底を掘削するというのが興味深い。
2章では観測について述べられている。紀伊半島沖地震・津波監視システムDONETや、3次元反射法による地殻のモデリングなどが紹介されている。中でも、2003年十勝沖地震の前後での反射面の変化は興味深い。しかし残念なことに、キャプションが両方とも「2000年観測データ」となっており、どっちが地震前なのか分からない。まぁそれが分かったところで、それが何を意味するのかはまた別問題なのだが。
3章ではシミュレーションについて述べられている。地球シミュレータでのシミュレーションといえば、おなじみの東大の古村先生による地震・津波連動シミュレーションなどが紹介されている。また、球状の地球を均等にメッシュ分割する「イン・ヤン格子系」はなかなか面白いと思った。更に、例えば断層破壊はミクロレベルでは分子間結合の断裂であり、マクロレベルでは地殻・マントルの運動による歪蓄積と開放であるという、10の何乗というスケール差を超えるための「連結階層シミュレーション」もなかなか面白い。これは言い換えれば階層性を考慮したものであり、「階層構造の科学」でも似たようなことが述べられている。
4章では、観測とシミュレーションを逆解析によって統合し、新しい予測科学としての地球科学を展開しよう、という意図でまとめられていると思うのだが、この章はあまりよくない。「フィードフォワード逆解析」などという新しい概念を提唱しているようだが、広い意味で従来のインバージョンとさして変わらない気がする。
全体として何となくまとまりがなく、尻切れトンボ的に終わってしまっている。また、「今後の課題」とされていることが多すぎるのも残念。個々のトピックは面白いのだが…。
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