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先端医療をひらく(別冊日経サイエンス177) (別冊日経サイエンス 177)
 
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先端医療をひらく(別冊日経サイエンス177) (別冊日経サイエンス 177) [大型本]

中西真人
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商品の説明

出版社からのコメント

iPS細胞・がん治療・創薬・医工連携

京都大学の山中伸弥教授が生み出したiPS 細胞(人工多能性幹細胞)が再生医療を大きく飛躍させようとしている。
新薬の開発ではiPS 細胞からつくられた心筋細胞の実用化がすでに始まった。
科学史上の大発見は私たちの未来をどう変えるか──。
iPS 細胞のほか、がん治療や創薬の新しいアプローチ、
注目される医工学の連携に焦点をあてる。
医学と医療の最前線を知る18 編。


▼目次

はじめに


第1章 iPS細胞 急進展する研究

iPS 細胞の衝撃
ここまで来たiPS 細胞
動き始めたオールジャパン体制
期待される創薬への貢献


第2章 再生医工学の挑戦

失われた手足を再生する
血の通った臓器をつくる
動物で育てるヒトの臓器


第3章 がんと闘う

躍進した乳がん治療
血管を正してがんを治す
がん治療を変えるナノデバイス


第4章 新しい医薬戦略

DNA 医薬の時代
創薬の新展開 アロステリック医薬
分子インプリンティングで新薬をつくる
痛みのもとを狙い撃つ新薬
黒人向け医薬の虚実


第5章 工学が変える医療

平衡感覚を取り戻す人工内耳
のんで効く医療ロボット
病理診断デジタル時代

著者について

編者紹介:
中西真人(なかにし・まひと)
独立行政法人産業技術総合研究所・幹細胞工学研究センター・副センター長、理学博士。
1983年大阪大学大学院・理学研究科を修了。大阪大学細胞工学センター・助手、大阪大学微生物病研究所・助教授を経て、
2001年より産業技術総合研究所に移り、2010年より現職。
この間、1984年から88年まで日本学術振興会・海外派遣特別研究員(テキサス大学)、
1993年から96年まで新技術事業団・さきがけ研究21研究員を兼務。
専門は分子生物学・細胞生物学。
独創的な遺伝子導入・発現技術を開発して難病の治療を実現することを目指しており、
最近、この技術を応用してiPS細胞を高効率で作製することにも成功した。

登録情報

  • 大型本: 144ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2011/1/17)
  • ISBN-10: 4532511771
  • ISBN-13: 978-4532511777
  • 発売日: 2011/1/17
  • 商品の寸法: 27.8 x 21 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
iPS細胞に関する記事は4つ。通常の動物細胞でもリプログラミング可能な理由や原理や応用範囲、さらには乗り越えなければならない課題。DNA にメチル基が覆いとなっているというエピジェネティクスの説明や、メチル基異常とガンの関連について。日本の研究規制が、マウスの研究のみが盛んという状 況を生んできたという指摘もある。

現代の再生医療は皮膚のような2次元的なものについては格段に進歩したが、臓器のような3次元構造のものはまだ難しい。2章では、人の手足をサンショウウオのように再生する研究、豚と人の遺伝子を用いてのちに豚細胞だけをアポトーシスさせることで拒絶反応を抑えた臓器を作る試み、工学材料を用いたヒト組織の再生を扱っている。

3章では、既に乳がん治療で実用化が始まっている、腫瘍タンパク質を狙い撃ちする分子標的治療の話が興味深い。また、抗がん剤を届きにくくしてさらにはガン転移の一因にもなっていた血管の腫瘍化を修復する研究も出てくる。

後半の2つの章の中では、DNAワクチンとDNA治療薬の解説がまずおススメ。分子インプリンティングは医療以外の分野でも使えそうだ。小型のジャイロスコープの動きを電気信号にして神経に流す人工内耳。錠剤のように飲み込んで使うカプセル型内視鏡をはじめとする複合型カプセルロボットの紹介もある。
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By In人
タイトル中の”先端医療”よりも”ひらく”を重視した内容で、今後の予想図が記されている。”まえがき”で中西真人(まひと)理学博士が「本書で紹介された先端技術も、実用化されるまでにはおそらく多くの壁にぶつかり試行錯誤を余儀なくされることだろう。」と述べているとおり、現実の医療現場に即応できる内容ではない。出版時期の関係からiPS細胞に関する4論文が収録されているほか、「失われた手足を再生する」のような実現性として20年は先?のような論文など、医師会などの会合でコービーブレイクの話題に使える内容である。
iPS細胞の4論文で始まる本書は、最初に「iPS細胞の衝撃」でES細胞との対比で教養としてのiPS細胞を説明している。4論文のうち3論文は国内のものであるが、ひとつだけハーバード大学准教授のK.ホッケドリンガー氏の「ここまで来たiPS細胞」がある。iPS細胞は日本発の技術であるため、マスコミなどの影響で光の部分のみが取り沙汰され、まるで欠点が無いかのように語られる。K.ホッケドリンガー氏の論文は「品質管理と安全性」の面から影の部分も挙げているため、より深く知るための参考となるはずである。ところで昨年10月には皇太子さまが京都大学iPS細胞研究所(CiRA)を視察されたが、「動き始めたオールジャパン体制」ではこのiPS細胞研究所が設立された当時の体制について説明している。
その他にもジョンズ・ホプキンズ大学で開発中の人口内耳などSFのような論文から、「血管を正してがんを治す」のように血管新生阻害剤の効能など現実的な論文も収録されている。病理診断に関しては自身がセミナーを実施してきたために興味があったのであるが「病理診断デジタル時代」では、今後のデジタルスライドのあり方が述べられている程度である。
”まえがき”では生命科学の25年間の歩みをIBM-PCやMacintoshの出現を事例にITと連動している点をあげているが、この点からもLinuxによるスパコンでのゲノム解析も扱ってほしかった。
ところで、受動型カプセルカメラを始め、未来との対比で現状のシステム名として「オリンパス」が135ページと141ページで出てくる。海外の論文に出るような社名だけに今回の事件は残念である。
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腫瘍血管新生阻害剤は、腫瘍血管を破壊する目的の薬剤が腫瘍血管を破壊せずに正常化されることにより、
がん治療が効果的に作用し、腫瘍が縮小される場合がある。
正常化された血管は腫瘍へ抗がん剤が到達しやすくし、より高い効果が得られる場合がある。
がん以外に血管系の疾患への応用を期待したい。
抗がん剤の課題の1つとして、病巣にだけ薬を送り届け作用させるということがあげられる。
ナノ粒子は腫瘍周辺に蓄積されやすく、体の他の部分への影響をできるだけ小さくとどめる場合があり、
体内の血流を循環し、腫瘍に蓄積するように設計することができる?
これらの技術が開発され続けることにより、抗がん剤による嘔吐、下痢、脱毛といった副作用も大きく軽減できることを期待したい。
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