本の概要を誰かに紹介する時、どう表現すればいいのか悩む本がありますが、本作はその代表格だと思います。そうね〜まあ読んでみて、としか言えない本のように思いました。
強いて言えば、臆病でちょっと精神的に参っている感じの繊細な女の子の独り言のような文章と言ったら的外れでしょうか?(作者の川上氏が精神的にまいっているという意味ではありません。念のため)。
本書は、本能的・情動的な要素と精神的・哲学的な要素がごちゃまぜになっていて、両者の間を行ったりきたりしている印象を受けました。読み手によっては、「わけわからんわ」と感じる人が多いのではと思います。正直、私にも理解できませんでした。
また、子供のころ持っていた純粋な感性がさりげなく現れたりして、芸術作品の香りも漂ってきます。そうなると、ますます「わけわからん」の状態になります。
分かる人にとっては分かる作品(つまり読み手を選ぶ作品)なんだろうなと思いました。初めて読んだとき、ヘンリー・ミラーの『北回帰線』に似ているなと感じました。