この巻からフラッパー連載分になります。初めての読者のために、前半は1〜2巻の内容と被っている所も幾つか。 しかし、今回のハイライトは後半、特に「先生と満州」だと思います。 この章段の元ネタは漱石のエッセイ「満韓ところどころ」。漱石の数多くのエッセイの中でも秀作だと思うのですが、残念な事に「差別的表現がある」という理由で全集などにしか収録されていないマイナー作品です。それをこうやって世に紹介してくれただけでも、一漱石ファンとして嬉しい限り。 その他漱石とペットの話、漱石と子規の往復書簡からのネタなど、いつもながら様々な資料をよく拾ってくるなぁと感心させられます。 修善寺の大患などのメジャーなエピソードから、目からウロコなマイナーエピソードまで収録されていたので、大満足。