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先任将校―運命を切り拓いた若者の集団 軍艦名取短艇隊帰投せり
 
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先任将校―運命を切り拓いた若者の集団 軍艦名取短艇隊帰投せり [単行本]

松永 市郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

軍艦「名取」は敵潜水艦から魚雷攻撃をうけて撃沈された。航海長小林英一大尉は先任将校として、生存者195名の指揮をとる。不可能を可能に変えた指揮官の決断を描く。

登録情報

  • 単行本: 277ページ
  • 出版社: 光人社; 新装版 (1996/10)
  • ISBN-10: 4769802331
  • ISBN-13: 978-4769802334
  • 発売日: 1996/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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帝国海軍巡洋艦名取が撃沈され、筆者(若手の大尉)は先任将校の小林大尉と何人かの下士官兵と共に漂流することになった。この本はその漂流中の極限状態におけるドラマである。

現代社会においてはまず体験し得ない状況の中で、絶望と死の恐怖に直面した兵たちに対し、若手将校たちが知恵と工夫を出し合って反乱や士気低下を防いでいく様子が詳細に描写されていく。兵学校で学んだ事項、海軍に伝わる船乗りとしての教訓などを拠り所ににして何とか苦しい局面を乗り越えていく若者たちに感動させられる。

なお「先任将校」とは、海軍名簿における記載が自身よりも上位にある将校を指す。海軍ではその名簿の順番に従い、戦闘中に指揮官が戦死した際、その部隊や艦における指揮権が自動的に移動していく仕組みとなっていた。

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非常事態に備えて普段から研究しておく。
それが船乗りの考え方であり、海軍士官の行動様式であるらしい。
暗闇の中でとっさに行動できるよう、用便のときさえ懐中電灯を手放さない掌砲長。
被弾時の緊急通信にそなえた掌通信長。夜間の空中線展張訓練を欠かさなかった。

カッターで漂流中に嵐にあう。絶えず漕いでいては疲れてしまうので、
応急のシーアンカーを作って嵐に耐えた。
救助を待つのではなく、カッターを漕ぎ自力でフィリピンを目指す判断。

二十代の若者が先任将校として180名余りの命を預かり、
果断な決断を下し、兵たちの心をつかんで、生命を守り通した。

「上官不在時やいざというときに役に立つ人間になれ。」
「海軍士官は、いざというときに働かねばならない。」

・・・気がつくと、自分の日常の行動にこの本の影響がみえる。
20年以上の愛読書である。

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