面白かったですよ〜。
とっかかりは、両親の再婚による兄弟モノという事でありきたりかもしれませんが。
そこから以降はこの作品の良さというか、渡海さんの味というものが冴えてました。
決してありがちには収まらない文章とか構成とかが新鮮です。
伊沙(いさ)と稜(りょう)二人の視点で書かれています。
タイプの違う二人の真逆さ加減をじっくり細かく取り上げつつ、ストーリーは進みます。
伊沙のいい加減で成績も良くないところ、稜の生真面目で成績優秀なところ等。
ぶつかりあう二人。その中でお互いを知っていき分かり合っていきます。
この辺りが凄く自然でした。
そしてキャラがしっかり確立されているだけに、私は本気で腹を立てたり萌え萌えしたりが出来ました。
何に腹をたてるかというと・・・二人それぞれの言動にです。
どっちも若さ故の不用意な発言や、思いやりの足りない発言があるのですよ。
それが流れにそっていて、ごく自然なやりとりであるものだから実際目の当たりにしてるように感情が揺れ動きました。
伊沙視点が多く書かれていましたが、稜視点も数回あるのでどちらの気持ちもよく理解出来るし。
・・・だけどやはり伊沙視点の多さからか、伊沙の味方的な気持ちにはよくなったけど(笑)
とにかく稜が真面目なだけに、伊沙視点で読むと度々腹がたつんですよ!
「このク○真面目野郎!マザコン野郎!」とか言いたくなる。
そして伊沙は見ようによっては稜に振り回されてるようにも見えるから、またくやしい。
だけどお互いの恋愛感情が表面化する頃には、読んでいるこちらも恋愛にどっぷり浸れるくらいに上手い進み方で。
やられたなって感じです。高校生なだけにピュアだしね。ここらが萌え萌えした部分かな。
稜の生真面目な理由だとか、伊沙のいい加減さなども理解するころには二人共愛おしく思えた。
まだ若い二人なので、これからの二人を読んでみたいとさえ思ってしまった。
難を書くなら、家族の事でひと波乱あった時少しひっかかったのだけど。
もうそれを忘れてもいいやと思えたので、☆5つとしました。☆4つじゃないと思って。
もしかしたら人によっては大きくひっかかるところかもしれませんが・・・とりあえず私は受け入れます(笑)