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兄のトランク (ちくま文庫)
 
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兄のトランク (ちくま文庫) [文庫]

宮沢 清六
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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兄のトランク (ちくま文庫) + 宮沢賢治の青春―“ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって (角川文庫)
合計価格: ¥ 1,378

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

短い生涯を流星のように駆けぬけた兄・宮沢賢治の生と死をそのかたわらで見つめ、兄の死後も烈しい空襲や散佚から遺稿類を守りぬいてきた実弟による初めての文集。昭和14年に変名で発表した幻の詩論「『春と修羅』への独白」をはじめ、45年の長きにわたって発表しつづけてきた兄の想い出や作品についてのエッセーを収録。文庫化に当たり新たに二篇を加え、決定版とした。

登録情報

  • 文庫: 275ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1991/12)
  • ISBN-10: 448002574X
  • ISBN-13: 978-4480025746
  • 発売日: 1991/12
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By Dolly the Cat トップ50レビュアー
形式:文庫
 賢治文学研究に協力を惜しまず、賢治の最大の理解者だった9歳年下の実弟のエッセイ集。

 家族にしかわからない創作の裏話だけでなく、難解と言われる作品には明快な解説(「『春と修羅』への独白」等)も施され、農学者の一面も詳しく紹介されている(『肥料設計と花壇設計』等)。また26歳の賢治が爆発的に生みだした作品の詰められた「兄のトランク」など、端正で格調高い文章により、等身大の賢治が綴られていく。

「焼け残った教材図絵について」には1945年8月10日の花巻空襲の際、遺品である賢治作品を命をかけて守った様子が生々しく描写される。だからこそ今、賢治の大量の作品を読めるのだ。

 そして「兄賢治の生涯」には、「何とも言えないほど哀しいものを内に持っていた」「前生から持って生まれた旅僧」のような兄への敬愛と慈悲があふれているが、宗教だけでなく賢治の虚弱体質もまた、作品に影響を与えていたのだと気づかされた。弱く小さな者に注がれていた温かい視線の秘密を、また一つ知ったような気持ちになった。
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By 浦辺 登 VINE™ メンバー
形式:文庫
 宮沢賢治の弟である清六さんの兄との思い出を綴った一冊。タイトルの中にあるトランクは賢治の遺作ともいうべき『雨ニモマケズ』を書きとめた手帳が賢治愛用のトランクから出てきたからか、それとも清六さんが原稿が詰まったトランクを提げて東京の出版社廻りをしたからと思うが、思い出がいっぱいに詰まったトランクであったのは間違いがない。
 宮沢賢治は童話作家として名前が知られるが、教師、農学者、地質学者、絵描き、作家、思想家、宗教家、などいかようにも評せる人物である。その多面的な人物を幼い頃から間近で見てきた著者による宮沢賢治論である。
 賢治が描いた絵画や原稿が花巻市の「宮沢賢治記念館」に残っているが、それらが写真撮影されたものばかりだったので不思議だったが、岩手県内陸部の花巻市でありながらアメリカ軍の空襲を受け、その時の火災で焼け残ったものだという。写真展示するしかない理由をこの本で知ったが、それが奇跡に近い残り方であることに驚くしかない。
 賢治ファンであれば、読んでおいて損は無い内容と思った。
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