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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
深いようで浅いけど深い、けど浅い,
By 桜っち (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 元職員 (100周年書き下ろし) (単行本)
おそらく「吉田修一」が著者でなければ手に取ることも読むことも、レビューを書くこともなかったかも。 公金横領した中年男が、バンコクで現地の娼婦と 過ごした、なんでもない時間を描いただけの小説です。 短編だったなら、それなりに余韻を感じたかもしれない けど、わざわざ一冊の本にするまでもないような気も。 敢えて深読みすれば、それなりの発見もあるでしょう。 でも1300円という価格に見合った充実感は・・・ない。 「吉田修一」というブランドに対する価値だといわれれば、 それもアリなのかな、とは思いますけど。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
HOW TO 本,
By kk (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 元職員 (100周年書き下ろし) (単行本)
こうなりたくないな、こんな日本人はかっこ悪いな、と思わせる、海外HOW TO モノの小説である。 誰もがこういうニッポンジンになりたくないと願う。 しかし、 日本人なら少なからず、誰しもこの主人公にラップする経験、問題を抱えているだろう。 タイ田舎の娼婦以下の、欠落した英語力。 コミュニケーションが出来ない分、その場の風景を想像で引き伸ばす。 自分のスキルをよそに、同じ日本人には冷たくあたる。 渡航先を、現実から逃亡するための桃源郷 と勘違いしている。 作者は、目を背けたくなるストーリーで、ニッポンジンin海外 の批判を行う。 日本での劣等感を感じるシーンもうまい。 夫婦が、お門違いのパーティに行くが、身分の違いか、環境の違いか、すべて嫌味に感じ閉口してしまう。 そもそもパーティなんて知らない、友達もいない田舎物が、 背伸びしてパーティに出席してしまった類の小話を、田舎モノの視点から描く。 すべてのフレーズが、ニッポンジン劣等感 をチクチク刺してくる作品である。 ただ、もう少し、ダメな人間の心理、(ダメな人間がダメなりに考えているダメなこと) を細かく描写してほしかった。 願わくは、この作品が作者の体験談ではなく、ニッポンジン批判論であることだ。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
小心者バンコクで開眼するの譚,
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レビュー対象商品: 元職員 (100周年書き下ろし) (単行本)
自らの業務上横領が露見することを懼れている小心者の公社職員が、旅行中のバンコクで買った娼婦の弟にボカスカ殴られて、「ビクビクしているから、何事も悪い方向に向かうのであって、堂々としていれば、悪事などバレるわけがない」(165頁)との確信(開き直り)に至るまでの内面を描いた中編心理小説。(2001年に発覚した青森県住宅供給公社事件の千田郁司受刑者がモデルか。)期待し過ぎることなく、特にバンコクの街の風情や夜の表情、日本人の生態を一見したことのある方々はそれを思い浮かべながら、読み進むとそれなりに楽しめる一作ではあります。(細部はともかく、バンコクの夜のあのまったりとした街の空気は、よく描けているように思います。ちなみに、文中「でかいビルが一棟そのままソープランドになってるところ」(22頁)というのは、あの「ポセイドン」のことでしょうか。)
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