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元禄忠臣藏(前篇・後篇) [DVD]
 
 

元禄忠臣藏(前篇・後篇) [DVD]

河原崎長十郎, 中村翫右衛門, 溝口健二 DVD
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登録情報

  • 出演: 河原崎長十郎, 中村翫右衛門, 市川右太衛門
  • 監督: 溝口健二
  • 形式: Black & White, Dolby
  • 言語 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 1.33:1
  • ディスク枚数: 2
  • 販売元: 松竹ホームビデオ
  • DVD発売日: 2006/11/22
  • 時間: 219 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B000I2JQ5U
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 33,333位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

真山青果の戯曲「元禄忠臣蔵」を原作に、巨匠・溝口健二監督が史実に忠実に映画化した時代劇。江戸城松の廊下で刃傷沙汰を起こした浅野内匠頭は、切腹の処分を受ける。綿密な時代考証に基づいた建築と衣裳が賞賛された傑作。前篇・後篇を収録した2枚組。

内容(「Oricon」データベースより)

吉良上野介に斬りかかり多門伝八郎の尽力にもかかわらず切腹の処分を受けた浅野内巨頭。その結果に不満を持った大石内蔵助をはじめとする赤穂藩の旧藩士は江戸へ向かう…。真山青果原作の戯曲「元禄忠臣蔵」を巨匠・溝口健二が映像化。前篇、後篇と2枚組で遂にDVD化!

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とにかく河原崎長十郎の演技と溝口の演出に魅せられました。とくに最後の場面の大石内蔵助、しびれました。打ちのめされました。

義士たちが皆切腹し終わって最後に残った大石が呼び出される、、そのときのさっぱりとした表情、軽い笑みを浮かべて、付き添いのお侍にかるく挨拶しながら立ち上がって前を見る目はすでに生を通り越している。、、、いちばんやりたかったことをやり遂げたという思い。たとえ命が終わるとも、いえ、終える事でさらに完全にやり遂げられる。そんな達成感、満足感、充実感が、静かに伝わってきてじ〜んとしてしまいました、こんな生き方があったのかと。

たしかに仇をうつとか内匠頭の思いを遂げることがそんなにやりたい事になるのかということは有りますけど、そんなことはどうでも良いとまで思えてしまう晴れ晴れとした達成感の嬉しさが理屈のはいりこむ隙間がないほどダイレクトに感じられます。

見終わった後、もう古本しかない真山青果の原作(脚本?)をネットで探して即注文でした。
で読んでみて驚くのは映画の上行くドキュメンタリータッチ。松の廊下の刃傷事件が周囲の人の証言から描かれていて、そのうえその人物の武家屋敷の地図、事件のあった時の江戸城の図面。その後も登場人物が本当に住んでいた所の地図が挿絵の代わりにふんだんに挟み込まれている。堀部安兵衛が、磯貝十郎左衛門がここで寝て、ご飯を食べてとどんどん想像が(妄想かも)膨らんでいくばかりでした。

で本も良かったのですが、やはり映像です。言葉は少なくても、人物の表情と仕草で一瞬にして伝わってきます。浅野家再興が出来ないと聞いて仇討に障害がなくなったと分った時の、もやがはれるようにすっきりした大石の表情とか〜
何にもとらわれない、迷いがない、最初から最後までまっすぐな「意思」、死ぬ事もほんの小さな事に思える。葉隠の武士道ってこんな感じなのでしょうか、なんだかすこし腑に落ちた感じです。それも溝口の映像の力でしょうね。

あと河原崎長十郎の色っぽさにも参ってしまったかもしれません、角帯を下腹に巻いた着物姿がなんとも粋で(お侍さんにしてはちょっと粋すぎるくらいに)、、、胴長短足ってこんなにすてきだったのね。
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By katarin VINE™ メンバー
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1942年(昭和16年)の製作である。時代が時代だけに、国威発揚の表記から始まるこの大作は、国策映画とも言えるのではないか。
冒頭のシーン、江戸城内松の廊下(正確にはそうではないらしいが)で、浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかるシーンのセットの豪華さはどうだろう。溝口監督のこだわりは、すごいとしかいいようがない。クレーンを多用した監督らしいが、俯瞰というよりも、横方向の移動を主に用いていると感じた。それだけセットが大きいということだし、その長回しに耐えるだけのセリフをしっかり決めることのできる実力のある役者さん達が起用されていたのだろう。(昔の役者さんのことはよく知らないので・・)
画面は、さすがにきれいにレストアされているようで、ほとんどノイズは観られない。とはいえ70年前のフィルムとて、フォーカスの甘さはいかんともしがたく、また音響面でも、セリフが聞きづらいし(特にオープニングの刃傷の騒動場面は全く騒音にしか聞こえない)、オーケストラの演奏もダイナミックレンジが狭くて聴きづらい。全体にノイジーでもある。デジタル処理などできないものか・・・。
内匠頭の正室の瑤泉院の愁いに満ちた表情が何とも美しい。
甲府候徳川綱豊(後の六代将軍家宣)と富森助右衛門のやりとりはまさに迫真の演技であった。
その他、義に生きるか愛に生きるか、の選択に迷う大石内蔵助の深い心情も見応えがあった。
豪華なセットや衣装、台詞回し、もちろん出演者のレベルも含めて、時代劇の醍醐味を味わえる大作である。原作者の真山青果に直接教えを請うて京都で撮影したというこの作品は、まぎれもなく溝口版「元禄忠臣蔵」である。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SLマニア VINE™ メンバー
 真山青果の戯曲の映画化で史実に近い内容と言われている。まず冒頭の原寸大の松の廊下のセットは圧倒される。カメラが上から下へ下がってゆく。溝口監督得意のクレーンによる撮影だ。松の廊下が屋内ではなく、庭に面していたというのはこの映画からだ。充分な考証を踏まえてのもの。建築担当は若き日の新藤兼人監督である。吉良上野介による浅野内匠頭のいじめの下りはなく、冒頭いきなり刃傷の場になる。
 リアリズムを追求する姿勢は溝口健二監督らしい。だから殺陣もリアリズムでなければならない。討入りだと本当に斬りあわないと嘘になるので、撮らないと宣言した。それもセットを組んでいる最中にである。そのこらあたりは新藤監督の著書「ある映画監督」(岩波新書)に詳しい。製作された時代が戦時中だけに忠君愛国を強調され、大石が御所に向って拝礼するといったありえないことも出てくるし、長台詞によって説教されているような気分にもなる。娯楽面よりも観客を教育するような部分は少しついて行けない。
 出演は前進座一党に加え、松竹の東西撮影所所属の俳優、傘下の新興キネマ所属の俳優、新劇及びフリーの俳優が一堂に会している。
 総じて録音も悪く台詞が聴き取りにくい。また、山田和男(一夫)指揮の新交響楽団(現・NHK交響楽団)が音楽演奏を担当しているが、音が歪んでいてせっかくの深井史郎の荘厳な音楽も台無しになっているのは残念である。溝口監督の言ってみれば未知の世界で時折壁にぶつかり、セット内で考えに沈んでいたという。大作ではあるが、後年の傑作には及ばないというのが率直な感想である。
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