心の健康のための普通のノウハウ集のようだが、それぞれに個性的なキャリアをもつ3人の経験をベースとした、多角的で印象に残る本になっている。
秋山 礼子先生は、カウンセリングやメンタルヘルスの豊富な経験をもとに、ベーシックな内容をわかりやすく解説。コミュニケーション、笑顔、リラックスなど、知らず知らずについている考え方のくせをみつめて、気持ちを切り替えるヒントが満載。特に、「カレーライスを作っている時に家族が帰ってきて、『お昼、カレーだったよ』と言われたら、どうしますか? 」というような身近な例えが楽しい。
小林 由紀子先生は、NHKで、『おしん』『たけしくん、ハイ』『はね駒』など数々のヒットを生み出した経験をもとに、格調高い内容。仕事をゼロから覚えていく20代、たいへんな親の介護、充実した仕事、気分転換のお能の仕舞とフル回転の30代、管理者として活躍した成熟の40代、二階級特進で局長抜擢を転機に独立した50代と、実務を経験したものにしか語れない厳しくも暖かいアドバイスが人を引き込む。
大谷 由里子先生は、吉本興業とジョイント社会人向けの人材育成学校・「リーダーズカレッジ」をたちあげた人材活性プロデューサーで、語り声が聞こえてきそうな柔軟で楽しい内容。故横山やすしのマネージャーを務めたともいう吉本仕込の発想で、「愚痴もこぼし方次第で元気の素に」、「人生は一度きり。チャレンジしよーぜ!」、「やっぱり恋愛しようーよ!」、「失敗は笑い飛ばそう!」など、こういう考え方ができると元気がでるかもと、頭が柔らかくなってくる。
最後に、心の元気に役立つ20のヒントまでついて、1500円はお値打ちです。