気になった点を。
まず本書に一貫してたびたび出てくる著者の恐らく最も重視している戦法として
「証券マンを接待してプライベートな関係を気付いていい情報を回してもらう」
というのがあるが、確かにそれをやればリスクは下がるかもしれないけどはたして
誰でもできることなのか? それを潔しとしない人もいるでしょう。
さらにTOB関係のやりくちでも著者も書いている通りTOB中止になったらリスクが大きい。
数日寄らずのS安になることもある。
利益は非常に小さいのに損する時は一気、典型的なコツコツドカン、の手法なのにその点には
三行しか触れていないなど、他のものも含めて全体的にリスク管理の書き込み方が少なすぎると感じた。
意図的にとぼけているというより、作中で「この人なら間違いないと思って資金を預けた
巨匠が二年で破産した」とあったり、著者のブログを見ると近年は損失を出してしのいでいる
状況とありましたので、どうにもリスク管理を軽んじているのでは?という印象を拭えなかった。
多くの人が書いている通り「投資は自己責任」である。ここで書いてあることをうのみにして
なにも考えることなくやることは勧められない。