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元刑務官が明かす死刑のすべて
 
 

元刑務官が明かす死刑のすべて [文庫]

坂本 敏夫
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

起案書に30以上もの印鑑が押され、最後に法務大臣が執行命令をくだす日本の“死刑制度”。「人殺し!」の声の中で、死刑執行の任務を命じられた刑務官が、共に過ごした人間の命を奪う悲しさ、惨めさは筆舌に尽くしがたい。死刑囚の素顔、知られざる日常生活、執行の瞬間など、元刑務官だからこそ明かすことのできる衝撃の一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

坂本 敏夫
昭和22(1947)年生まれ。法政大学法学部中退。昭和42年、大阪刑務所看守を拝命し、以後、神戸刑務所、大阪刑務所、東京矯正管区、長野刑務所、東京拘置所、甲府刑務所、黒羽刑務所、広島拘置所等に勤務。平成6年3月まで法務事務官として奉職。映画「13階段」のアドバイザーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 284ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/05)
  • ISBN-10: 4167679876
  • ISBN-13: 978-4167679873
  • 発売日: 2006/05
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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121 人中、110人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
映画の『13階段』をみて、

本書の著者の坂本氏がそのアドバイザーを務めたというので、

手にとってみた。

坂本氏は死刑執行に実際に携わったことのある元刑務官である。

死刑の是非を問う議論は世にかまびすしいが、死刑の当事者は限られている。

犯罪被害者の家族、死刑囚、死刑囚の家族、そして忘れがちであるが、

死刑を実際に執行する公務員、すなわち刑務官である。

本書のいちばんの特色は、頭のなかの理屈ではなく、

目の前の現実として死刑を受け止めなければならない

当事者たちの視点から書かれている点である。

クリスマスに死刑執行を命令された刑務官の気持ち、

まさに死刑を執行される死刑囚の気持ち、

当事者ではないが、死刑反対運動に巻き込まれて、

つらい思いをする刑務官の家族の気持ちなどを

ていねいに描いている。

だからといって坂本氏は単純に死刑反対、というのではない。

一家4人を惨殺して死刑判決をうけながら、

反省の色も見せず「自分も国に殺される被害者だ」と嘯く死刑囚や

精神異常を装って死刑から上手に逃れてみせる卑劣な犯罪者の様子は

読むものに心底、怒りを感じさせずにはおかない。

死刑制度の当事者になるという経験は、世にまれである。

ほとんどの人は、死刑を身近に感じることなく、平穏に一生を終える。

だから、死刑是非論はどうしても論理先行、理念先行になりがちだが、

本書はそこに「当事者」という名の一石を投じる。

社会制度を議論するのに、当事者でなければ資格がないとはいわないが、

しかし、正義や理念、理想だけが先行する議論はどこか空疎である。

その意味で、死刑の当事者、死刑の現実をこれでもかと書き並べた本書は、

議論としてのまとまりには欠けるものの、いわくいいがたい何ものかを残す。

良書とも名著とも少し違う、

しかし、読んでおくべき本のひとつであることは

おそらく間違いない。
このレビューは参考になりましたか?
52 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
殺したい相手を「誰か」に殺させるのが死刑制度。
その「誰か」が書いた本。
死刑制度について語る前に読んでおきたい。

死刑制度そのものの是非ではなく、実際に死刑が執行される現場とは
どのようなものなのか、それを執行するものの精神状態はどうなのか。
そんなリアルな現場の話が書かれています。

死刑が確定してから執行されるまでの間
・・・それは時には数十年にもなる・・・
その間を共に過ごしてきた人間が、いかに死刑囚が更生していたとしても、
命令がくれば拒否することも許されずに「職務としての殺人」を
行わなければならない苦悩。

作家が書いたような秀逸な文章ではないが、それだけに生々しさと
苦悩が伝わってくる。 死刑賛成の人も反対の人も、ぜひ読んでみて欲しい。
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
終始死刑について書かれているので、読んでいて非常に気が重い。集中し、エネルギーを使うので覚悟して読み進めていただきたい。刑務官の目線から死刑を描いていて、リアルさはこのうえない。

死刑の過酷さ、悲惨さを知ったからといって、世の中の犯罪が抑止できるかわからない。また、被害者感情が緩和されるのかもわからない。ただ、死刑制度に目を背けて社会を生きるには、図々しさを感じ、あまりに陽気で、危険な国民感情かもしれない。

司法にもっと興味を持ち、国民が成熟する必要があると思う。
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勉強になりました。
元刑務官が語る死刑執行の現実。心から贖罪の気持ちを抱いた上で執行されるように努力しているという内容には深く考えさせられました。ほとんど知ることのできない拘置所の中... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 明日香晋
いまいち
刑務官という立場を強調していて、あまり共感がもてない。人権団体などへの敵意も強調されすぎていて、妙な感じ。なにより途中にデータとか変な創作小説が長く挟まれており、... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: わんわん
一人でも多くの人に読んでもらいたい。
死刑執行を経験した元刑務官の方が書いた本です。
執行現場の様子や、執行までの死刑囚の扱い、またその間の心情など、経験された方... 続きを読む
投稿日: 24か月前 投稿者: ArielCarmeri
刑務官の視点で書かれた本
 死刑について、刑務官の視点で書かれた本。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/8 投稿者: mfhty
日本の死刑とは、
日本の死刑囚がこんなに長く収容されてから処罰を受けるのを知りました。今現在は定かではないのですが、中国は、死刑判決を受けた当日に公開死刑をすると読んだことがありま... 続きを読む
投稿日: 2008/7/24 投稿者: クララウララ
筆者は死刑反対派だが、肯定派も認めた公平感のある本
前半はよくある単なる死刑反対派の読者洗脳本かと誤解を受けやすい内容でしたが、中盤からは実経験に基づいた小説仕立ての、どうしようもない死刑囚や、演技で死刑逃れした人... 続きを読む
投稿日: 2008/5/20 投稿者: アライグママ
権力が人を殺すということ
懲役刑の延長が死刑でない訳で、腕一本とか眼玉2個とかで罪を購うことがどうかと。... 続きを読む
投稿日: 2008/2/4 投稿者: みのるお
元刑務官だからこそ書けた
著者は元刑務官なので、さすがに細かいところまでよく描かれている。... 続きを読む
投稿日: 2007/7/20 投稿者: 哲学する河童
元当事者だからこそ深くメスを挿入できた書物
私達一般人は、拘置所はおろか、刑務所内の実情とは縁が無く過ごす事が多い中、本書は更に死刑囚にスポットを当てた快挙の書と見るべきだろう。重要な部分は、元刑務官という... 続きを読む
投稿日: 2007/7/4 投稿者: takatyantyan
刑務官のみた死刑囚
 刑務官という我々にはあまり知られていない世界について知ることができる。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/28 投稿者: 如是我聞
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