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優生学と人間社会 (講談社現代新書)
 
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優生学と人間社会 (講談社現代新書) [新書]

米本 昌平 , ぬで島 次郎 , 松原 洋子 , 市野川 容孝
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

歴史の真実から、現代に優生思想を問い直す優生学は過去のタブーか。ナチズム=優生学だったのか。福祉国家北欧や戦後日本の優生思想とは。新しい優生学とは。遺伝子技術の時代を考えるための必読の書。

内容(「BOOK」データベースより)

優生学はナチズムか。戦後日本の優生政策の内実とは。優生思想の歴史を再検討し、遺伝子技術時代の視座を示す。

登録情報

  • 新書: 288ページ
  • 出版社: 講談社 (2000/7/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061495119
  • ISBN-13: 978-4061495111
  • 発売日: 2000/7/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
良い本 2009/8/11
形式:新書|Amazonが確認した購入
「優生学」と言う言葉は現在では無条件に議論を停止させる罵倒語、レッテル語となっている(同様のレッテル語には差別主義、遺伝決定論、ファシズムなどがある)。本書の目的はレッテル語としての使用を止めて、もう一度何が起きていたのかを見直そうというもの。

第一章で優生学の成り立ち、二章以降終章までヨーロッパ各国と日本でどのように優性思想、政策が受け入れられていったかの歴史をかなり詳細に俯瞰している。本書の特徴は歴史の記述であり、何故受け入れられていったかの分析は少ない。歴史記述は非常に詳細であり、誰もが読んでおくべき一冊と言っていいと思う。

ただし科学教育を推進し生物学的進化と社会的進化の混同を批判していたTHハクスリーが社会ダーウィニズムの推進者に含められていたり、IQは環境だけで決まるという従来の主張に反対して遺伝の”影響も受ける”と述べたハーンシュタインらが「遺伝決定論者」とされているなど、本書の目的からするとずいぶん粗雑な部分もある。

また著者らは集団遺伝学者(木村資生やWDハミルトンやJハクスリー)が主張した遺伝子プールへのネガティブな影響に基づく主張を時代遅れであるかのように扱っているが、それは議論の中心が生殖医療のようなより直接的な話題に移ってきたからではないだろうか?そして集団遺伝学者と違って医学者はふつう進化的な視点を持たない(これは進化から見た病気 (ブルーバックス)でも指摘されている)。話題にならなくなったからと言って生殖医療の遺伝子プールに対する中・長期的な影響が無くなるわけではないだろう。他にもいくつか論点回避をしている部分があり、まとめがまとめ切れていないがやや残念。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:新書
「優生学」と言えば、現代では「まず否定されるべきもの」というお約束が確立しているように見える。そのイメージは、例えばナチスによるホロコーストに代表されるものであろう。

だが、優生学の歴史を紐解けば、そうしたイメージは実に一面的で、多くの事実を無視したものであることが明らかになる。それは、きわめて合理的・科学的であり、冷静な善意に基づいて推進された「近代の中の近代」とでも形容すべき知の潮流であった。ドイツ優生学はナチスにすべてを押し付けて済まされない広がりを持っているし、その起源たるイギリスの優生学の流れはアメリカ合衆国へ滔々と流れ込んでいる。北欧福祉国家が断種法の下で多数の強制不妊手術を行なっていたのはいまやよく知られた事実であるし、日本の優生政策が現行のように改まったのはつい10年ほど前の話でしかない。

優生学とは、遠いナチスの歴史だけではなく、我々のすぐ足元にあるのだ。本書に登場する優生学者の物言いに、思わず知らず説得されてしまいそうになる自分に、戸惑いを覚えずにはいられない。それは、紛れもなく「近代」という問題の本質を突く「学」なのである。おそらく、今後もことあるごとに甦っては、人々を惹きつけてやまないことだろう。我々は今後、優生学にどう向き合っていくことができるのだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
血栓症って? 2004/11/21
形式:新書
最近、血栓症が話題だ。
飛行機に長時間乗っていると、なぜ血栓症になるのか?
年を取ると、血栓症になるのは何故か?
この疑問に対して、高校生物を習っただけの知識では、全く答えられない。

この本では、何故血液が固まるのか、その分子機構を、実体験のレベル(例えば、かさぶただって一種の血栓)から、もっと細かいたんぱく質分子のレベルまで、広範囲に著者は語ってくれている。
もちろん、読んでも分からない、という人はいるだろうが、医学書を紐解いてみても、もちろん分からないのだから、血栓症という病気に興味を持った人に最初に勧めることの出来る一冊である、と思う。
また、医学部に入学して、なんにも基礎が分からない、という学生さんでもおそらくすらっと読めるに違いない。もちろん、情報も豊富だ。

高齢化社会の中で、自分が血栓症になるかも、って考えている人、一度手にとってみては?

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