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優しい碇泊地
  

優しい碇泊地 [ハードカバー]

坂上 弘
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第43回(1991年) 讀賣文学賞小説賞受賞

登録情報

  • ハードカバー: 245ページ
  • 出版社: 福武書店 (1991/07)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4828823905
  • ISBN-13: 978-4828823904
  • 発売日: 1991/07
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 1,110,610位 (本のベストセラーを見る)
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By 存尾
 「すわりの悪い連作」とは、あとがきの冒頭で作者が書いていることであるが、これは連作なのであろうか。
4つに分かれた1つめ『海綿』3つめ『無垢』4つめ『天狗』だけならば、連作というよりも長編の章立てと言った方がいいくらいである。語り手を始め主要登場人物も舞台も同じである。
 その中に全く関係のない話である2つめ『陥穽』が、ポンと置かれている。『無垢』を読み始めて、1作目の世界に戻っていたのには面喰ってしまった。すぐに4作目の冒頭部分だけ斜め読みして、どうなっているのか確認したほどである。全体のタイトルの意味も、この同一設定の3作についてはとりあえず納得できる。海外からの寄港地的なニュアンスなのだ。
 しかし、他の3つとの関わりを持たない『陥穽』は、内容自体が人付き合いの悪い男の話であるというところで、徹底して浮いてしまった作品である。この作品だけについて言えば、妙に文章が自己満足的な説明不足に陥っている感じがして、腹立たしいほど。作者がなぜこれを入れたのか、疑問である。
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