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儚い羊たちの祝宴
 
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儚い羊たちの祝宴 (単行本)

米澤 穂信 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、短編の華であり至芸でもある。本書は、更にその上をいく、「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。古今東西、短編集は数あれど、収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

米澤 穂信
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第五回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。独自の視点で「青春」を描き、かつミステリとしての構築度も高い作品で定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 ドキドキさせてくれること間違いなし, 2008/12/19
 『玉野五十鈴の誉れ』だけ雑誌『Story Seller』で読んでいたのですが、その時この話はシリーズの中でも番外編なのだろうかという印象を持ちました。しかし今回この本に収録されている話全て読んでも、どれも「本編」というものはこれというものがなかったです。


『身内に不幸がありまして』
『北の館の罪人』
『山荘秘聞』
『玉野五十鈴の誉れ』
『儚い羊たちの晩餐』

 全ての話に共通するのは上流階級に関係するもしくは属している女性の一人称で語られていることと(ただし『儚い羊たちの晩餐』の一部は三人称)、『バベルの会』に所属している人がいることぐらい。ですので一気に読まないと把握できなくなるとかはありません。『バベルの会』シリーズとありますが、思い出の描写程度で活動光景が出てくることもないですし。

 5つの短編それぞれ登場人物も場所も全く別の話です。最後の『儚い羊たちの晩餐』だけ他の話に出てきた人の名前が出てきますが、それ以外は基本関係ありません。話はそれぞれ別の雰囲気を持ち、1つ読み終えるたびに「次はどんな話なんだ?」とわくわくしながらページをめくっていきました。収録されている話の順番にもこだわりがみられます。

 
 帯などに書かれている「ラスト一行の衝撃」はどんでん返しとは違う気がします。確かにこの最後の一行にははっとさせられました。それぞれの話で驚く理由が違うのですが、基本は一人称ならではの描写によりぼかされてきたことが徐々に明るみになり、最後の一行で読者に確信させるという感じです。途中少しでも読み飛ばすと最後の一行の衝撃が軽いものになるので注意。また明るみになるといっても中には一人称で語る登場人物が真相を語るものもあり、ミステリー=推理小説、それも探偵モノの印象が強い人には肩透かしをくらった気分になるのでは? でもこのラストの衝撃は米澤さんならではのものです。『ボトルネック』などが好きな人ならはまると思います。

 カバーの装丁が綺麗ですが、めくっても楽しみがあります。中身にも装丁にもドキドキさせられる一冊。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 センスの良さを感じました。, 2009/4/5
初読の作家さんで、どんな作風かも全く知らずに手に取ったのですが。
これがあたり!でした。
タイトルや装丁も素敵ですが、もちろん中身がすごい。
若いのに風格のある文章だなというのが第一印象です。
一気に読みました。

5短編からなる本作。
”バベルの会”という学生サークルが、少しずつお話に絡んでいて、
最後に表題作の「儚い羊たちの晩餐」で、
その会についての種明かしがされるという作りです。
どの作品の主人公も、普通に社会生活を送っているまっとうな人たちなのですが、
ふとしたところでたがが外れ、あやうい場所に足を踏み入れてしまいます。
恐ろしいことですが、私にも理解ができてしまったところが、
この作品の完成度を物語っていると思います。

特に4作目の「玉野五十鈴の誉れ」は面白く読みました。
伏線が最後に活きて、よくできてる!と思わず唸りました。

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19 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 ラスト一行の衝撃ではない(ラスト数ページの衝撃が正しい), 2008/11/24
ラスト一行の衝撃と本の帯に書かれていたが、5つある短編の中で本当にラスト一行で落ちていたのは、3話目の「山荘秘聞」だけで、残りの4篇はラスト数ページで真相が明らかになるので、帯に書かれている文章は誇張しすぎの印象が強い。
内容的には、殺人を描いてはいるが推理小説の短編集ではなく、むしろサスペンスやホラーに近い。5つある話のうち4話目まではそれぞれ独立した話で、5話目がそれまでの話を受けた内容になっている。どの話も女性が主人公で、共通するキーワードは「バベルの会」という、大学の読書サークルでそれぞれの話に出てくる。登場人物に上流階級の人間が多く、話の内容も上流階級ならではの事件が起こる。
5つある作品の中では、3話目と5話目の話が好みの内容だった。
この作品を読んで本当にラスト一行だけで、話を落とすのは至難の技であると感じた。
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