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儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間 (講談社選書メチエ)
 
 

儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間 (講談社選書メチエ) [単行本]

菊地 章太
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間 (講談社選書メチエ) + 儒教とは何か (中公新書)
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商品の説明

内容紹介

矛盾しながら共存する東アジア的宗教の本質。 なぜ3つの異なる宗教が共存できるのか。死生観、自然認識、民間信仰などを題材に、衝突・妥協・調和を繰り返すアジア的宗教のダイナミックな思想構造を分析する。

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ異なる三つの宗教がアジアでは共存できるのか。死生観、自然認識、民間信仰などを題材に、衝突・妥協・調和を繰り返しつつ共存するアジア的宗教のダイナミックな思想構造を分析する。

登録情報

  • 単行本: 210ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/12/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406258428X
  • ISBN-13: 978-4062584289
  • 発売日: 2008/12/11
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
儒仏道教の思想が相互に交じり合う「シンクレティズム」の空間としての東アジアを解説する本。肉体や血統性を重視し礼節を重んじる儒教、個人の苦しみと生々流転とそこからの完全なる離脱を目指す仏教、そしてまじないや呪術により俗世の思い通りにならなさを超えた次元をひらいていく道教と、それぞれ相反する独自の世界観を持つ三つの思想形態が、同じ空間のなかで互いに影響を与え合うことで、そこにある自然や人間や死者の魂をどのように意味づけるに至ったのかが問われる。
「シンクレティズム」という発想は、個々に明確に差別化された特定の「宗教」を論者が理念的な前提とし、そこからお互いの「融合」や「混同」を指摘していくような考え方であって、それら個別の「宗教」が当事者の利害や世俗権力の統治や研究者の便宜のために恣意的に差別化されてきたという歴史のリアルを見落としてしまいがちな悪弊がある。本書もそうした欠点を免れているとはいい難いが、ともかくも「儒教」「仏教」「道教」という三種の「宗教」の性格と、それが東アジアにおいていかに変容を遂げてきたのか、という経緯を振り返るのにはたいへん有益な書物であるといってよい。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sk27
形式:単行本
筆者の語り口は軽妙だが、内容は深い。

読み手の固定観念を解きほぐし、転換しながら、宗教・思想の本質に触れていく。
知的スポーツのように爽やかだ。

ナイキのマークの由来まで出てくる筆者の古今東西の知識の広さ、引用のうまさは、
「世の中のいろいろなことをもっと知りたい」という気持にさせてくれる。

難しいことが書いてあるのかと思いきや、
温かい人柄の筆者の部屋で、いろいろな写真を見せてもらいながら
「へぇ〜っ、そうなんだ〜」と面白い話を聞いているような本だ。

儒教・仏教・道教については全く素人で、興味すら無かった私でも読了し「面白かった!」と満足。
勧めてくれた人に感謝した。
年齢を重ねる毎に読み取れるものが違ってきそうなので、再読用として取っておきたい。
このレビューは参考になりましたか?
By くまくま トップ1000レビュアー
形式:単行本
 本書のサブタイトルに言う東アジアとは、主に中国のことである。儒教による統治システムと、それに対するアンチテーゼとしての道教、そして庶民の生活に寄り添う仏教という3つの要素が混じり合って互いに補完し合い、ひとつの社会を作り上げている。そんな様子を、パラパラといくつかの例を参照しながら語っているのが本書だと言えよう。
 この様な形式であるため、体系的に学問をしようという姿勢とは相反するところがある。率直に言うならば、儒教・仏教・道教に関するトリビアを選択的に寄せ集めて、ひとつにまとめた様に感じられなくもない。これは著者が、本文中にも随所に見られることではあるが、大衆に学問の話をするときには娯楽的要素を交えなければならない、という考えを持っているからかもしれない。つまり、興味を引きそうな部分を抜き出すのだ。

 少しずつ基礎を積み上げていって思考を構築しようという読み方には全く向かない。しかし、見るところがないかと言えば、そんなことはない。例えば日本において、正月は神道、彼岸・お盆は仏教、社会システムは儒教、年末にはキリスト教になるという様な、様々な思想の融合がどうして受け入れられるのか、という様な問いに対して、ひとつのアイデアを提供してくれている気がするからだ。
 そもそも日本の仏教は、朝鮮半島を経由して中国からはいってきた。しかし中国の時点で、疑経という中国で作られた経典の影響により、インド仏教からのゆがみが生じている。そして疑経は、儒教などの影響を受けて作られたりしているわけだ。
 このことから考えると、思想の純粋性は発祥地からの距離に負の相関がある様に思える。そういう意味でいうと、日本の地理的位置は、大陸の端っこ、どの思想の出発点からも最も遠い場所にあるわけだ。途中で様々な要素をのみこんで変化した思想がベースになっているのだから、受容性が高いのもうなずける。

 おそらく、儒教・仏教・道教の根本をきちんと知りたいならば、他の本を読んだ方が良いとは思う。
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