有線で聴いて一目惚れ(一耳惚れ?)した曲がこのアルバムの1曲目であり、Chicago Poodleのメジャーデビュー作のODYSSEYであった。
練りに練られた洋楽的な香りのメロディに、色鮮やかなアレンジの妙。様々な表情を見せるピアノの音色を軸にしたサウンドはかなりの高水準である。殆どの曲に参加している大賀さんのギターも上手く溶け込んでいる。
クセの強いボーカルも耳に馴染むにつれて心地良くなってくる。ポルタメントを多用し、時に優しく囁き、時に力強く吠える歌い回しには不思議な魅力がある。
都会的な雰囲気の#01,壮大なスケール感のある#02,文句なしの名バラード#03,駆け抜けるようなサビが爽快な#06,ラテンテイストの#04,#08,故マイケル・ジャクソンへのオマージュソングの#09,ピアノ弾き語りの#05と個性的な楽曲たち。インディーズ時代の雰囲気を残す#07,#10,#11も遜色ない仕上がり。当然捨て曲なし。
彼らの魅力は何よりも名曲工房バンドと言うだけあって楽曲の質の高さだろう。演奏で誤魔化さない、ピアノ弾き語りでも映えるメロディは流石の一言に尽きる。
先日Chicago Poodleのライブを拝見する機会に恵まれたが、アーバンな洗練された楽曲群からは想像も出来ないほどにほっこりとした、人間味溢れるライブだった。こうしたギャップも彼らの魅力のひとつなのかもしれない。