何にも興味を持てずに、ぐうたらする日々。穀潰しでしかなかった青年・王弁が、父に促され仙人・僕僕先生に会い、弟子にしてもらうことになった。
飄々としつつも愛嬌を持ち備えた見た目は少女だが、数え切れないほどの年を重ねた僕僕先生との奇想天外な旅は、色々なものに興味を持てずにいた王弁を変え、ついには恋心までもが芽生えてきて・・・。
私は中国が舞台の小説を読むのも初めてだし、中国の歴史もほとんど知りません。なので、分からない単語や役職、説明もありましたけど、読み飛ばしてもなんの問題もなく読めました。それを抜きにして、慣れてくれば文章は軽快で読みやすかったです。
仙人らしくつかみ所がないにもかかわらず、むくれたりして頬をくらませる少女の様な部分も見せる僕僕先生は魅力的でしたし、奇怪な物事に慣れてきた王弁は色々なことにも動じなくなって、どこか自由でのんきなその様がいい味を出していました。
僕僕先生と王弁の会話は、微笑ましく面白い。緩さと温さ、そしていい感じのあっさり感が良かったです。