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僕らは冬の知床で
 
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僕らは冬の知床で [単行本]

加藤 俊寿
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

冬の知床を舞台に、寒々と広がる雪と氷の世界の中で出会った人たちとの交流を通じて、大学4年生の主人公・佐藤が成長していく青春ストーリー。時代は1980年代前半。大学卒業を前に、一人旅に出た「僕」は、北海道・知床のユースホステルに滞在することになる。ユースに来た当初は人見知りでうまく人に交われなかった「僕」だったが、周囲の人の温かさに触れて少しずつ心を開いていく。特に印象的なのは、女性に対して奥手だった「僕」が、ユースで出会った短大生・静香に心惹かれて一喜一憂する場面である。その姿は少しコミカルで、はらはらとさせられる。読み進めていくと、阿久悠の「青春時代」の歌詞のような情景が思い浮かび、若者たちの甘酸っぱい青春期の様子がリアルに美しく描かれており、しみじみと読者の共感を呼ぶ1冊に仕上がっている。

内容(「BOOK」データベースより)

それまでの僕は、人の優しさを受け入れることができなかった。しかし、寒々と広がる雪と氷の世界に身を置き、ユースホステルで出会った若者達と触れ合ううちに、いつしか素直に心を開いている自分があった―。1983年の冬、知床の大自然の中で僕は生まれ変わった。

登録情報

  • 単行本: 192ページ
  • 出版社: 幻冬舎ルネッサンス (2008/7/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4779003342
  • ISBN-13: 978-4779003349
  • 発売日: 2008/7/14
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 804,437位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私もその昔、知床の付け根部分の斜里ユースホステルでヘルパーをしていました。「僕らは冬の知床で」のタイトルを見た時は、おっ!!何やら面白そうな本だぞい{笑}と思い書店に駆け込みましたが、取り寄せと言うことでした。2日で興味津々の「僕らは冬の知床で」読み始めました。
そしたら 面白いは懐かしいはで結局1日で読んでしまいました。友人にも本の事を伝え、一気に読んでしまうから注意と警告{爆笑}友人も読み始めて解ったようで、1日に読むページ数を決めて読んだと言っていました。
この「僕らは冬の知床で」を読むと、青春時代・情熱や希望や挫折や不安で頭の中がパンクしそうだった当時にタイムスリップしてしまいます。
読んで行くうちに自分も、筆者の加藤さんと同じユースの中で旅をしている感覚になってしまうのです。
読み終わると胸がグッと熱くなる感覚がありました。
ユース世代の人はもちろんの事、ユースを知らない皆さんも是非一度「僕らは冬の知床で」読んでみてください。
今忘れられようとしている人情・自分さえ良ければ他人なんてどうでも良いと言う感覚を無くしてくれる本です。
人って良いなって思えます。
本当に皆さん騙されたと思って読んでみてください、友人に警告したようにページ数を決めて読まないと、私みたいに1日で読み終えてしまいます。ですが何度読み返しても飽きないのですが・・{笑}
文部科学省の方が見ていたら、中学校の国語の題材に出来ないですかね??是非学校で取り上げて頂きたいです。
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形式:単行本
私も以前、冬の知床を訪れた事があったので、懐かしくて読んでみました。分かりやすい文章に思わず引き込まれて、いつの間にか主人公を応援しながら、当時を振り返ってニンマリしながらあっと云う間に読み終えてしまいました。

表紙もいいですねぇ。暖かみのあるタッチの画風が作品の素朴さをうまく表現していると思います。日常の喧騒の中で、しばし、若い頃の夢見る自分の姿を思い出して、ホッとする時間を与えてくれた貴重な作品だと思います。

何かに躓いた時に、自分の中にあるピュアな気持ちを思い出させてくれる作品だと思うので、是非読んでみて下さい。
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形式:単行本
本作品を読了し、当時のことを鮮明に思い出しました。

210号室の窓際で冷えていた缶ビールのこと、いろり部屋の酒盛りのこと、ユーカラかあさん・とうさんのもてなし、そしてプリンス氏のこと。
28年前に自分がいた場所と時間が文章の中に詰まっていました。小説の登場人物と舞台が、多少の脚色はあるにせよ現実だったこと。さらに自分自身がこの舞台の中に居て時間を共有していた事は、第三者に話しても信じてもらえないでしょう。

自分がこの場所と時間の記憶を共有できる末席に居られたことを幸運に思います。

小説の中で一番気に入っているのは岩尾別の入浴シーンで、最後まで静香の方を誰も振り向かないままいる辺りが、あの頃の奥ゆかしさと気恥ずかしさの混ざった微妙なニュアンスを感じます。

84 年の冬、私は北海道一人旅の最初の宿、イクサンダー大沼THで、知床YHの常連でカメラマンのL 氏と知り合い、知床ユースでは有無を言わさず210号室に放り込まれてしまいま した。恐らく加藤さんともお会いしているかと思います。

小説の中に「乙女の涙」の描写がありますが、私も真冬に滝の正面にずっと留まっていたことがあります。

水平線まで流氷で白く覆われた一面の流氷野を背景にした乙女の涙を眺めていると、5〜10mはありそうな透明な青色のツララが音もなく壁面から分離し、50mほど下の岩場に激突するとバシャーン!ガシャガシャガシャ・・・と今まで聞いたことのないような大音響を轟かせます。
巨大なツララが落ちる合間に空を見上げるとゆったりと風が流れ、高空の雪ほど遅く、低空の雪ほど早く、何層もの重なったレースのように上空の雪が等速で移動して行きます。誰も居ない入り江でその様子を見上げていると、何か新しい発見をしたかのような気分になったものです。

自分が歳を取るにつれて、年々人との距離感が難しくなると感じますが、「僕らは冬の知床で」は学生で一人旅をしている頃の人との距離を思い出させてくれました。久しぶりに気分がよいです。感謝です

当時の冬の知床に旅した人に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
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