~小学校から高校まで、学校なんて大嫌いだった私だが、ゲッチョ先生こと盛口氏の授業なら受けたかった!そして「解剖団」に入ってタヌキやらイタチやら解剖したかった!と、心底うらやましくなった。生物好き(生き物が可愛くて好き、というだけでなく、生物学が好き)な人間にとって、この本に登場する学校には欲しいものが全て揃っている。周囲を囲む雑木林~~、時折落ちているタヌキ・モグラ・リスその他の死体、それらの死体を解剖してみろとそそのかすイカした先生、骨格標本を組み立てたければ好きにスペースを使わせてくれる先生と学校、「また骨好きの連中かい」とこちらの「奇行」を大目に見てくれる級友(本の中には書いていないけれど、大目に見てくれているのだと思う)。生物好きのためのサンクチュアリの~~ようだ。そのサンクチュアリの中で、解剖や骨格標本作りに熱中する生徒たちとゲッチョ先生の、生き生きと楽しそうなことはどうだろう。これだけ楽しそうな人々がいる、というだけで、読んでいるこちらまで楽しくなってくる。生物学の原点は、こういう楽しさにあるのだということを、思い出させてくれる本である。ゲッチョ先生による挿絵もすばらしい。~