著者は高校一年の夏に中退し、大検を経て大学に合格するまでを描いた「僕の高校中退マニュアル」を出していて、その「僕の高校中退マニュアル」でも現代の若者の抱えているものを自らの体験をもとにして現していましたが、本書は社会に立ちすくむ同年代の若者の声に耳を傾けたレポートで、社会とは何か、働くとは何かを、引きこもりや不登校から働く人へと転向した8人の実体験を描いています。著者自身も含め、ここに登場する8人はそれぞれに事情があり、悩みや葛藤は人間ドラマとしてもしっかりと描かれています。改めて自分にとっての、社会とは何だろう、働くことは嫌なのか?を考えさせられましたし、自分の体験を交えている著者の自分自身への問いかけにも印象に残りました。