映画化ということで話題になったこの作品。皮肉にも私は妹からこの作品を紹介されました。彼女曰く、”ありえない作品”。正直、妹を持つ身としてこの様な作品は遠慮したいのですが、”最後まで読めばいい作品”というのが目立ちましたので気力を振り絞り読破しました。
まず、近親相姦ですが、この問題については突っ込むとかなり深くまで議論しないといけないのであえて素通りします。しかし、近親相姦は社会的にタブーであることは絶対です。そのタブーに触れる以上は中途半端なリサーチでは無く、徹底的なリサーチで描くことが作者としての責任だと思います。ましてや、ポルノなのではなく、こんなメジャーな媒体。しかし、この作品は近親相姦をただの”恋の障害”という火遊びのような感覚で描いただけ。ただの作者の妄想の延長ですね。
この作者に兄妹はいるのでしょうか?生まれた頃から一緒に育ってきた人間に恋愛感情を抱くのはかなりありえないのですが。この作品に出てくるような兄妹はまず実在しないと思います。二人とも兄を兄として見ず、妹を妹として見ていません。この兄貴は生まれた頃から妹を他人として見てますね。この兄妹は兄妹にしては遠慮がありすぎます。作者は兄妹というものを描ききれていませんね。よって全く感情移入ができません。
あと安っぽい恋愛観。とりあえず、犯れればいいのか?と言いたくなります。実際に近親相姦は起こり得ますし、仮に妹を好きになってしまったとしても、愛=性欲ではないと思います。好きだからこそ、守るのではないのですか?
俺はあまり少女漫画は読まないのですが、漫画としての質だけならそれなりなんじゃないですかね。チープなストーリですが...しかし、前述したように、これはタブーを扱った作品です。こんな妄想的な作りでは駄目です。この漫画がここまで売れたのは、ただ”タブ”ーをメジャーな媒体で扱ったからじゃないですかね。