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僕は八路軍の少年兵だった
 
 

僕は八路軍の少年兵だった [ハードカバー]

山口 盈文
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,835 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

終戦後、「八路軍」兵士となって、東北解放戦、南下戦、朝鮮戦争を戦った元満蒙開拓青少年義勇隊員の希有な記録。中国社会、中国人気質の実態を内側から鋭く描く。

内容(「BOOK」データベースより)

昭和19年5月、「大満洲」に将来の夢を託し、満蒙開拓青年義勇軍の一員として黒龍江省勃利に渡ったものの、わずか1年後に敗戦。帰国の願いもかなわぬまま、ひょんなことから八路軍(中国人民解放軍)の兵士となって各地を転戦した著者が、渡満から再び祖国の土を踏むまでの、12年にわたる波瀾に富んだ経験を綴った迫真の手記。

登録情報

  • ハードカバー: 267ページ
  • 出版社: 草思社 (1994/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4794205449
  • ISBN-13: 978-4794205445
  • 発売日: 1994/04
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 389,742位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By イサーン太郎 VINE™ メンバー
形式:ハードカバー
 昭和十九年、内地での訓練を終えた満蒙開拓青少年義勇軍の
山口少年、当時15歳、は満洲の訓練所に向かう。1年後に終戦を
迎え悲惨な逃避行ののち運命のいたずらで八路軍の公安局に編入さ
れてしまう。国共内線の勃発とともに中国名・公光哲をもらった
山口少年は八路軍兵士となって吉林省、遼寧省、河北省、山西省、
河南省、江蘇省、安徽省、湖北省、江西省、湖南省、広東省、
そして海南島と、中国を縦断して転戦する。そして再び北上し、
こんどは朝鮮戦争に投入される。朝鮮戦争の途中で外国籍の兵士
は除隊となり、中国に戻ったとき共産党員に推挙される。そして
軍事革命委員会に編入され連長(=大尉)になった山口青年は
内蒙古工会書記になる。そのご念願かなって日本に帰国する。

 人民裁判で死刑判決がされ背中に「土豪劣紳」と墨書された男を山口
自ら処刑した話、個々の戦闘の話、共産軍の性格の観察、直接聞いた
林彪司令員の演説、文化大革命に遭遇したことなど当事者でなければ
観察し得ない非常に興味深い話に満ちていてあっというまに読み終わっ
てしまった。

 終戦当時数千人の日本人医師と看護婦が共産軍に編入されて働いて
いたことを著者は自分の目で見ているが、著者を含めこれらの日本人は
中国人言うところの「井戸を掘った人」に他ならないのに中国共産党は
これらの人々を一顧だにしないことに著者は納得できない。また帰国後
に携わった日中貿易に関しては不愉快なことばかりでなにひとつ楽しい
想い出がないという。

 こんなに面白い本は久しぶりに読んだ。本書は中国、中国人、
中国共産党、人民解放軍の性格について学者や新聞記者の中国論からは
窺い知れないナマの情報を提供してくれる。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By IK
形式:ハードカバー
最近、中国に関して第二次世界大戦終戦から、人民共和国成立、そして文化大革命への時代のこれまでの闇の部分があいついで映画やノンフィクションになっている。映画でも、戦場のレクイエムなどによって解放軍と国府軍の戦いが描かれている。本書は、満蒙開拓少年団として義勇軍に志願してから、配線、そして共産党解放軍すなわち八路軍に少年兵として過ごした日々を淡々とした文章で描いている。けっして上手な文章とはいえないが、それだけに臨場感があふれており、映画化紙芝居でもみているように一気に読破することができ、また読後には大きな感動を残した。逃げる途中日本人親子に殺してくださいといわれ、目隠しまでされた事件などは日本人として棟が締め付けられる思いである。
本書をよむかぎり、中国の解放軍の兵隊の方が旧日本軍よりもよほど人間味にあふれていておおらかである。中国人と日本人の死生観などがわかっておもしろい。著者は幸運にも、いろいろなところで九死に一生を得ているが、思うにご本人の正直で、飄々とした憎めない性格がかなり幸運に影響し得いるように思える。
いずれにしても正月早々、おもしろい本を読ませていただいた。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By amedio トップ500レビュアー
形式:ハードカバー
とても興味深い、少年時代の終戦から終戦後の著者の体験談です。

実話ですが、きっと…表現は良くないですが、「ガリバー旅行記」以上に、ページをめくる手が早まるでしょう。

まだ15歳だった少年、当時、「満州(中国)を開拓し理想郷にする」ような話に、若い少年、青年たちが、大勢、満州に渡った話は知っていました。

ただ、夢ははかなく消えました。それからすぐに、終戦を迎え、日本は敗北。

中国に取り残された日本人たちの地獄が始まったのです。

彼の体験記の興味深いところは、生きるために、中国人に雇われたり(中国で見聞きしたことも、イラストをまじえて書かれています)、うまく立ち回って、最終的?には「八路軍」の一員になってしまったことです。

「八路軍」の兵隊として、中国の各地を長い期間かけて転戦し、故郷、日本への帰途についたのが、10何年も経った後だったというから、驚かされます。

もっと早くに、日本へも帰れるアテはあったのに…と唖然としました。

後年の著者は、中国に通じていたため、そういう仕事も始め、満州へ渡って終戦を迎え苦労して帰国した人たちとは、全く違う人生を歩んだと思えます。

戦争といえば、残酷さ、この世のものとは思えない戦場の過酷な状況…などよく見たり聞いたりしますが、少年山口さんは少しばかり、他の方々と異なる経験をしてきたようです。

不謹慎ですが、いつも明るく朗らかに、生きるために様々な選択をした彼には、頭が下がります。

当時の中国の人々や暮らし、転々とした場所での出来事も読めて、親ごさんと子供さんで一緒に読んでみるのもお勧めな本です。
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