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新堂冬樹というと「鬼子」や「カリスマ」といったダークサイドから人間の本質を描くといったイメージがあったのですが、こういうタイプの本も書けるのには、本当に驚かされました。むしろ新堂冬樹だからこそこのような本が書けるのかもしれないですね。
設定は、わりとありがちなのかもなのかもしれないけど、軽いと感じさせないところに凄みを感じさせられます。
浅田次郎さんの「鉄道員」を読み終えたときのような感動でした!(あれも家族の物語ですね。)読んで素直になれる、読んでよかったと思える一冊です。本当におすすめします!
主人公は父親と二人暮らしで、母親との思いでは小さい頃のほんのわずかな物しかない、母親は外国にいるという話だが、実は母親は日本にいるという事にきずいてしまう・・・当然困惑するがそれがこの作品の一番の味噌・・・そうです、そこから母に会いたいという一心で独りで母親探しの旅にでます。旅の途中のいろんな人との出会い、不安、希望すべてが読んでて飽きない、また主人公の視点ではなくいろんな人の視点で書かれている所もまた話しがよく分かって良い。
ラストのシーンでは仰天でした・・・嬉しい涙と悲しい涙が流れる。
本当に親子の絆は何があっても消えない物なんだと思い知らされました。
この作品を読み終わりふと思ったことは母親を一生大切にしようと思った、そんな風に思ったことは一度もなかったが、この本が教えてくれました。
こんな作品にまた出会いたい。
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