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本書は、7大陸最高峰の最年少登頂世界記録を持ち、テレビCMなどでも人気の野口健氏の青春時代にスポットを当てた、ノンフィクション作品です。
登録情報
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今では品行方正と見られる彼が、少年時代はエネルギーを持て余した、
今の日本で言うと完全に異端児で、もっというと犯罪者扱いされているほどの
トンネルを彷徨っていたということ。
エベレストへのチャレンジも死を覚悟する中で遂行したこと。
この本に好感を抱いたのは、単なるサクセスストーリーではなかったことです。
幼い彼にあったずるさや弱さ、時には傲慢ともいえる行動をさらけ出し、
登山家として稚拙であった過去を隠していない。
激しく周りとぶつかり合ったりしながらも、なおも人を惹きつけるのは
既存の価値観に依存しない直向きさ、素直さ、誠実さに他ならない。
欧米人がシェルパをそれはくっきりと使用人、奴隷扱いするのに対して、
彼は人として付き合うことに一切の疑問を覚えない。
その姿勢が、他の人には無い彼の可能性と強さであると思う。
また非常に示唆に富むのが、
ひょっとするとダースベイダーのように暗黒面に落ちてしまうかも
という青年期の中で、彼と真正面からぶつかり合う大人がいたということ。
父親の外交官という特権に甘んじない姿勢が、今の彼を導いた。
素敵な大人が彼を素敵な大人に育て上げた。
だから子供が読んでも、大人が読んでも心にぐっとくるのではないかと
思います。
なんとなく、興味をもって、読み始めたら、数時間であっという間に読めてしまいました。とにかく読んでいて、気持ちが良く、止めたくても止まらないといった感じです。野口健さんの波乱万丈な人生や、地にしっかりと足をつけている生き方に、すごく心を揺さぶられました。それに、何より野口さんの環境教育に対する考え方は、本当に必要だなと痛感しました。
山登りが好きな人や、環境に興味がある人は絶対読んだほうが良いと思います。そして、学生や子供さんにもすごくすごくおすすめです。大満足の一冊でした。
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