「君のくれた未来」が予想外に良かったため、ザック・エフロンに惹かれて視聴しました。
時期的にはこちらの作品の方が古く、2009年のイギリス映画となります。
1930年代のニューヨーク、あのオーソン・ウェルズの劇団に紛れ込んだ高校生が、
演劇「シーザー」の初舞台に向けて俳優修業をするストーリーです。
劇団が舞台ですので、同じ監督の「スクールオブロック」より
「クレイドル・ウィル・ロック」が年代や背景的にイメージに近いかと思います。
劇中劇の構成は、「プロデューサーズ」の感覚に近いものがあるかもしれません。
オーソン・ウェルズの演出する演劇シーザーの魅力が伝わってくる作りで、必見です。
ただ、ミュージカルではありません。
オーソン・ウェルズという巨人と出会った若者のほろ苦い青春物となっています。
劇団を舞台にしている作品と言うことで言えば、三谷幸喜ファンが好きそうな映画でもあります。
「ヘアスプレー」の好演通り、ザックは歌声を披露してミュージカルに耐える役者と証明しますが、
圧巻なのはオーソンウェルズ役の演技と存在感で、(日本人的には)無名に近い役者ながら
イギリスアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたのも納得の熱演でした。
「ああ、オーソン・ウェルズってこれか!」という塊を見せつけてくれます。
「ターミネーター3」で馬鹿にしていたクレア・デインズのヒロインぶりも、
この映画では納得の美人役でした。
彼女は等身大の女性より、少し年上のお姉さんを演じる方が柔らかみが出てよいですね。
2日連続で2回見るのが、まったく苦痛ではない映画でした。