表紙の絵と台詞がほとんど全ての内容を象徴しているように思う。
全編、終始突き抜けたような下品さ(しかし『エロ』ではない)で
充満している漫画。
表紙の少年が歌う歌を見て疑問を感じたり眉をひそめたりした方には
全く勧められないが、これで興味を持てたならぜひご一読を。
「おませちゃん」と渾名される、好奇心旺盛でませているようでいて
年相応の世間知らずさも併せ持つ少女と、壊滅的にバカでいつも
性器の名称ばかりを連呼するクラスメートのヒロくんを中心にした物語だが、
無邪気なだけの彼らを取り巻く「大人の世界」には
様々な「大人の事情」も見え隠れ(というかむしろ丸裸か)するという漫画。
二人はおませちゃんの旺盛な好奇心により色々と大人社会の現実に
直面するが、それによって成長したり大人の階段を登ったりはしない(笑)ので
その点も興味深い。
ヒロくんと同じように「う〇こ・ち〇こ・ま〇こ」が大好きだった、
どうしようもなくアホでバカだった少年時代の感覚を思い出せる方には楽しめる漫画のはずだが、
「野田ともうします。」のテイストを求める方にとっては
場合によっては驚愕の内容かもしれない。
とにかく全編下品なシモ関係のギャグが満載。
正直やり過ぎ感も感じないではないがこれを女性が描いたと思うと中々感慨深い。
野田さんほどまでの特異性は感じなかったので星一個減としたが、
ここまで徹底して下品なシモネタやエロネタを満載しても「エロ」を
感じさせないという仕上がりを考えると、一般的に見て十二分に希有な作品と言えると思う。