昭和40年代のリアルタイムのフィクションと勘違いしていましたが、未来空想物語であったウルトラQとウルトラマン。想定される未来とは、そう・・今現在なのです。
ウルトラマンの関連本には、「ウルトラマン研究序説」や「空想化科学読本」等の現実の科学レベルと比較したものや、製作サイドのこぼれ話ものが出ていますが、この本は、あくまでもフィクションストーリーにのっかった語り口で、放映1話1話を解説し、それぞれに「モンスター」「アンバランスゾーン」「トッピックス」の項目で、想定年に追いついてしまった現在の世界環境他の考察を交えながらの着目点を挙げています。何度も再放送され、世代を超えて親しまれる作品性は、今も昔も変わらぬ「アンバランスゾーン」を掘り下げ、発展 展開させたことが一因であることと、印象に残る演出(宇宙金属で縛られたハヤタ隊員の輪をどんな方法で切ろうとしても切れないのに、少年の流した涙が触れ溶け切れる・・・他)にあると思います。ウルトラシリーズの世界観に浸りたい方は、ぜひに、特撮製作秘話や薀蓄に興味ある方は、あまり参考にはならないと思います。