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商品の説明
内容紹介
長い眠りから覚めた山崎が高校に革命を巻き起こす。大人気舞台を小説化!
携帯もCDも知らない47歳の男が僕たちの高校に復学してきた。30年の眠りから覚めた山崎の言葉は、理解できないことばかり。だけどいつの間にか僕たちは、革命に向かって走り出していた。大人気舞台を小説化!
内容(「BOOK」データベースより)
拓明高校2年B組・山崎義孝・47歳、長い眠りから覚めたヤマザキが高校に革命を巻き起こす。「何度負けても、最後に勝てばいいんだ」鴻上尚史の大人気舞台を小説化。
登録情報
- 単行本: 309ページ
- 出版社: 角川学芸出版 (2008/03)
- ISBN-10: 4046210729
- ISBN-13: 978-4046210722
- 発売日: 2008/03
-
商品パッケージの寸法:
19.2 x 13.8 x 3.2 cm
- おすすめ度:
5つ星のうち 3.9 レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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Amazon ベストセラー商品ランキング:
本 - 421,641位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 麒麟児
トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
機動隊との衝突で植物人間となった主人公が30年後に突然目を覚まし、世代の違いを越えて高校生と連帯し、かつての夢を実現する。1960年代学生運動の最も良質な部分を代弁しながら、呵呵大笑させてくれる好著。(特に、かつて学生運動で挫折したと思しきいわゆる「団塊の世代」(生徒たちの父兄)の描き方が秀逸。)読み始めたら止められなくなり、一気に読んで、舞台(もう終わったが)を観たくなることしきり。(読後感は、金城一紀の『FLY、DADDY、FLY』に似ている。)若い方々ばかりでなく、おやじ世代にもお勧めです。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「鴻上尚史」
この名前を聞いて、私が真っ先に思い浮かべるのは
「地球ジグザグ」である。
今やっている「うるるん滞在記」の原型となっているのであろうTV番組で世界に行くのはタレントではなく、素人さんであったところが大きく違っていた。
鴻上尚史はこの番組の司会者であった。
当時中学生だった私は毎週楽しみにしており、いつか自分も出てみたいとさえ思っていた。
なぜわざわざ、こんなことを書くかというと私にとって鴻上尚史は作家というイメージが無いからである。
劇団第三舞台も聞いたことはあるが見たことは無い。
ただずっと長い間(ジグザグは20年ほど昔)気になる存在であり続けていたのはジグザグでの司会者ぶりが面白かったからである。頑張ってきた若者たちに笑える毒舌でエールを送るのがうまかった。
前置きが長くなりましたが、この作品について言うと、出だしは「よくあるシュチュエーション」の話だな、と思いながら読んでいた。
が、読み終わってから気づいたのであるが、この作品にはプロローグとエピローグがある。ここが重要なのである。どういう意味なのかはぜひとも読んで確認していただきたいのでここには書きません。本編ももちろん面白いのですが、この構成になっているからこその読後感がキモチイイ作品です。
1969年、学生闘争のさなか、頭部に機動隊のガス弾を喰らい意識不明となった男が30年後意識を取り戻し、平成の世の中で学生運動をする。
ね、よくある話と思うでしょ?
事実本編にはそれ以上トリッキーな設定は無いのであるが、そういう時代の後に生まれた私にとって、衝撃だったのは学生闘争が最後は「内ゲバ」となって、滅んでいったという事実である。
もちろんそういったことはドキュメント番組やその他の物語などで知っていはいたのである(確かあさま山荘もそういったことがきっかけで起きたんだったような気がする・・・うろ覚え)が、実際にそこまで闘争にかかわったものにしてみれば、目指したものは「ラブ&ピース」だったはずなのにまったく逆の惨劇をもたらしたというのは封印すべき忌まわしき記憶以外の何者でもないと思う。
帯には、「チョーむかつくんだよ」「腸がむかつのか?」など、現代の高校生とのギャップの面白さがかかれており、私もそれに引かれて、読んだのであるが、闘争をしながらも途中で植物状態となり、内ゲバを知らない主人公と、その惨劇を経験し、今の世で「大人」として生活しているものとのギャップが本当の意味での帯にある「通じあわない心」である。
それに気づいたとき、よくあるシュチュエーションの物語ではなくなり、感情のぶつかり合いのせりふに目頭が熱くなった。
私はその時代で言うなら「ノンポリ」(現代ではほとんどそうなるでしょう?)になるであろう人間で、不景気、物価高といっても、政府に抗議、デモ行進なんてはこの作品を読んでも思わないのですが、それでも自分らしく生きるとは何なのかを深く考えさせられる作品となりました。
もちろん、エンターテイメントとしても十分過ぎるぐらい面白いです。まずは深く考えないで、帯をみて面白そうと思ったら読んでいただきたいです。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
いつもはシナリオで刊行するのに、今回は小説の形を取りました。なぜだろう?
作品そのものの題材は『ヘルメットをかぶった君に会いたい』と共通のものです。きっと『ヘルメット〜』の執筆中に着想を得たものなのではないかと想像します。
作中にあるように、熱かった時代=学生運動華やかなりし頃と、社会的な方面への働きかけを冷め切った目で見つめる若者が多数を占める現代とを橋渡しするものがあるとするならば、本当に嬉しいです。
私は1989年に大学に入学しましたが、学生運動はこれでもかというくらいしょぼかったことを覚えています。その国立大学では学生自治会は教育学部にしかなく、女王然としたその委員長に率いられた集団は、大多数の学生からは本当にかけ離れたものでした。学生というよりも大衆と化した学生には、快楽しか行動原理はなく・・・。今考えれば私は「山崎」の存在を希求していたのかもしれません。
熱いです、熱い空回りは滑稽ですが、感動的です。泣ける芝居(小説)=いい作品だとは思いませんが、私は泣きました。山崎の過去を取り戻そうとする思いに、兵藤の独白に、日比野の父の言葉に、熱いものが頬を伝いました。マドンナ=文香の記憶は、どこへも行けない思いを考えると、極北の厳寒の風が心の中を吹き抜けます。
小説でしか伝えられない個々のキャラクターの思いが、あったんですね。合点は行きました。でもシナリオも読みたいと、切に思います。
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