このラストシーンのための、全てが序章かも。
そう思えるほど、印象的なエンディングでした。
ネタバレの恐れがあるので、詳しいことは書けませんが、
大人になってから思い出す『青春時代』の象徴のようなお話です。
つまり、眩しくて、誇らしくって、でも少し切ない。
伸と過ごした一夏を語る幸祐の口調は淡々としてます。
それが逆に、嵐のような恋の臨場感を高め、二人の恋は
こうあらねばならなかったのだと、思わされました。
自分をまだコントロールできない年頃の、乱暴さと優しさとを、
堪能できました。
ハッキリ言って伸は下半身にだらしなく、決して褒められた
男じゃありません。が、それと人間的な魅力は別で、強力な
吸引力で幸祐が惚れてしまったのも納得いきます。
そして彼らの恋の結論も。
何度か恋を、そして失恋を経験したことのある人なら、
誰しもが共感できる一品でしょう。
読んだ後、清々しさと同時に、哀愁が残ります。