Jリーグの中でも「他の斜め上を行くおバカな企画」を放ち続けることで知られる川崎フロンターレ。その企画仕掛人が語るスポーツビジネス本・・・なのですが、ここに登場するビジネスは、ある意味全く「スポーツ」していません。
印象に残ったのは (1)自分の常識は相手の非常識 (2)相手方のメリットを強調して条件を引き出す (3)アライアンスで大きい仕事をする の3点でした。
とくに自社側で十分な費用を用意できないときに相手方に負担してもらう交渉術であるとか、アイデアはあるけど技術が自前に無いときに他人を動かすための相談過程のあたりは、著者と同い年の自分がいま読んで、すっと腑に落ちるものばかりです。
ともすれば企画のユニークさだけが取り上げられがちですが、その根底にある人が人を動かすこころは極めて正道で、業界を問わず普遍のもの。ゼロからイチを作り出すあらゆる分野の人にとって、この本は宝の山に見えるかもしれません。