★かつて若者だったすべての大人に読んで欲しい。そんな一冊だ。★本書は、近年、フリーター・ニート問題に精力的に取り組む著者(玄田氏)が大人向けに書いた「若者仕事論」。その心は、社会が若者に与えている過剰なプレッシャーへの警鐘にある。著者の処方は明快だ。まずは「本当のこと」(世の中に出てウロウロすればなんとかなること等々)を若者にはっきりと伝えることだという。★社会に出たことのある大人なら、世の中に流布されている情報がただの理想論(ないものねだり)や宣伝にすぎないことを経験的に知っている。また、かつて若者だった大人なら、若者が「過剰さ」のなかで何に苦しんでいるかも理解できる。解るからこそ、本書は、この問題で大人ができることは何かを考えさせる。★本書は、社会生活の中で、大人が若者に「伝えること」という行為自体が意味のあることだと示唆している。本書は世の大人に行動を求める。そんな一冊なのである。